慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / ヘリンボーンツィードジャケットは鉄板の教授ルック

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

冬が来て一番嬉しいのは、ヘリンボーンツィードジャケットを着れる事です。着ると同時に幸せが訪れます。皆さん、恐らくそこまでの気持ちは無くても、シーズンを待ってたよ!と言う方は多いと思いますが。

ヘリンボーンは、何故こんなにも飽きないし、カッコいいのでしょうか。

チョイ襟立てで、リラックス感をプラス

ところで、ヘリンボーンだと何でもカッコいいかと言うと、そうでもないです。例えば、表面の綺麗なコットン地のシャツやパンツには、それほど魅力は感じません。綾生地で十分です。勿論、それがウールでも平坦な織地でしたらNO、厚手のリネン地を除けば、ウールそれもツィード、さらに言えばハリスツィード!だからこそ魅力を感じます。ヘリンボーンは二色の綾で成り立っているので、ツィードだと、起毛されているので、その境目がぼんやりします。そのぼんやり感、そしてシワ感モッコリ感荒々しさが陰を生み、なんとも言えない魅力が生まれるわけです。

今シーズンは、パンツにグリーンもありかと考え、太畝コーデュロイパンツを合わす
やはり、古くなったハリスツィードには、襟立が似合うかな〜 袖もチョイとロールアップ、この様に古くなればなるほどツィードの味は増してきます。肘抜けにエルボーパッチも似合いますし。
ツィードは、起毛されているので色目が渋めゆえ、こんな派手なイエローカラーをもしっかりと受け止めてくれます
ツィードとネルシャツの相性は抜群です。やはり、同じ労働者着からの歴史がそうさせるのでしょうか。どちらも起毛されているので、ハーモニーもピッタシです。着る際はワーカー気分で

映画のシーンでも、ヘリンボーンジャケットは魅せてくれます。特に、60年代アイビースタイル黄金期の映画では、カッコいいヘリンボーンスタイルをハリウッドスターが着こなします。

ジョージ・ペパード “Breakfast at Tiffany’s” ‘61映画、IVY STYLE のステッチが決まってる

他にも有名どころでは、”ブリット” のマックィーンスタイルもたまりませんね〜、”卒業” のダスティ・ホフマンもまたしかり

“卒業” ダスティン・ホフマン アイビーリーガーらしいピュアアイビールック

60年代、当時はTVブーム、アイビースターが魅せるドラマもたくさんあります。主役も脇役も当然の如くヘリンボーンジャケットをカッコよく着こなしています。

チャッド・エヴェレット TVスター        タブ・ハンターと並ぶクールアイビースタイル  BOOK “Hollywood Star Ivy Look” より引用
デヴィッド・ジャンセン “The Fugitive” ‘63~公開 ラペル、ステッチ、ボタンダウンシャツ、スリムタイ、アイビーディテール、僕たちの青春を掴んだメモリアルスター

70年代に入りますと、日本でもそうなのですが、ハリウッドスターは、ニュートラッドPOLO スタイルになりました。ニューヨークを描いたらNo.1 のウディ・アレンなど際たる者、まさにヘリンボーンジャケットそのものがニューヨーカーの象徴になりました。あと “ダーティーハリー” のクリント・イーストウッドは、エルボーパッチ付きのジャケットで荒仕事

ウディ・アレン 77 “マンハッタン” ‘79 “アニーホール” ワイドラペル、英国調シルエット、
“マンハッタン” ウディ・アレン        エルボーパッチ付きジャケット

80年代に入り、ロイ・シャイダーの “殺意の香り” で魅せるニュートラスタイルに惚れ込む

ロイ・シャイダー “Still of the Night” ‘83映画 New Trad Style ステッチやナチュラルショルダーなどディテールをキープして、そこに英国調を加味するイングリッシュトラディショナルが

*以上、写真は引用しました*

この写真のスタイルには、惚れますね、全部のアイテムはクラシックな英国調なのですが、組み立て方そして着こなし方が抜群!いい写真

* @arnaldoanaya より引用しました “

いよいよ本格的な冬の到来!皆さん、ツィードのヘリンボーンジャケットをタンスから引っ張り出しましょう。そして、チノパンやコーデュロイパンツを合わせて颯爽と!

#Michihiko Keii #慶伊道彦 #ivy #ivystyle #menswear #アイビー

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