ラルフ・ローレンは、若い時期からウエスタン映画、なかでもジョン・ウェインやゲーリー・クーパーのスタイルが好きだったようで、New Traditional Styleが一段落した70年代後半、ウエスタン・スタイルとトラディショナル・スタイルの融合したラインを打ち出すと、ニュートラディショナルを初めて打ち出した時と同様なビック・ウェーブが起きたのだ。
オープニングからアイビーの匂いがプンプン、大勢のカスター大の学生たちに担がれてアイビーの星 ”アンソニー・パーキンス”が登場!アイボリーのアワード・カーディガン(Cの文字と3本線)、白の洗いざらしのボタンダウン・シャツ、ホワイト・ジーンズの裾をロールし、ホワイト・バックスに黒ソックス、なんともはやアイビーの星から来た王子様。僕がこの映画を観たのは中学生、姉と一緒にだった。その時はアイビーの事はまだ知らず共演のジェーン・フォンダの魅力にやられぱなしで。トニパキのクールさが分かったのは、大学生になって上京しMENS CLUBでトニパキ(当時はそう呼んでいた)のアイビー特集を見てからだったのだが。(MENS CLUB 65年/43号)
そう言えばワシントンD.C.では、もう一つ忘れられない出来事も!ワシントンのRL単独ブティックが素晴らしいと言う事で、訪問。しかし、ウィンドウ・ディスプレイ写真は暗くなければ撮れないという事で、早朝しかも夜明け前の5時頃撮りに出かけた。フラッシュ写真を何枚も撮っている時、大声がして瞬間後ろを振り返ったが、それがパトカーとは思わず危ない輩と勘違いして逃げると、突然サイレンが鳴り出しワンブロック手前でホールドアップ、パトカーに手を挙げて身体検査。(まさに映画のシーン) まともに英語も話せない上にあの状況だからなおさら。唯一分かりやすい言葉 ”I love Ralph Lauren“ 連呼!なんとか分署に連れて行かれず解放された。その当時、日本が商品のコピー問題で大騒ぎになっていて、それが頭によぎったのもあったが、あれ以来、日が出てからの撮影しかしない事にした。