慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / ハット マナー 帽子の話

Kayこと慶伊道彦のCoffee Break

“アパートの鍵貸します” ジャック・レモン 60年当時、大会社の更衣室には、この様なハット用の棚が! いかに多くのビジネスマンが帽子を被っていたかの証!

1960年は、帽子にとってターニングポイント年といえるかも?60年公開の ”アパートの鍵貸します” では、ビジネスマンスタイルにハットは欠かせないが、61年公開の “ティファニーで朝食を” では、ジョージ・ペパードは帽子を被っていません。勿論、周りに被っている人は多いのですが、トレンドスタイルには、ハットが要らなくなった年かと。

ペパードだけは、ハットなしのスタイルで

ケネディ大統領は、帽子スタイルが嫌いだった様です。儀式の際だけやむなくと言った感じで、ソフト帽も被らないで手に持つ写真が多く残っています。時代の先端をいくケネディ大統領は、帽子スタイルはダサいと当時感じたのでしょう。

58年、ダラス訪問時の講演の際の一コマ、ダラス市長から ”嫌いな帽子を贈ります” とウェスタンハット進呈される
“皆さんがホワイトハウスに訪問時、私はブレックファーストにお招きする際には、この帽子を被っているでしょう” 実にユーモア溢れる切り返しスピーチでした

そういう訳で、70年代から姿を消したハットは、嬉しいことに2000年代に入り、若者がカジュアルスタイルに取り入れることで復活しました。トレンドな紳士も、クラシコスタイルの流れからフェドラを被るジェントリースタイルに。勿論、僕の様にズーッと被り続けてきたマニア的な人もいますがね。

では、ハットスタイルでピカイチな映画 “サムライ” アラン・ドロンから、帽子の扱い方など観ましょう。僕は、この映画ほど帽子に対して敬意をはらわている映画はないかと思います。 J.P. Melville 監督

ハットを上下逆にして置いてあります。その理由は、まず帽子の中は蒸れています、ですから湿気を取るという意味合い。次に、これが一番の理由ですが、帽子は、実は前と後ろ側が下がり横から見るとアームを描いています。ですからそのアームをキープする為、平置きの際に逆向きにおきます
ドロンがハットをむんずと掴むシーンから。ブリムつまり帽子のツバの後ろを掴んでいますね、そこが一番形が崩れてもいい箇所だからです。
受付嬢など他人に渡す際は、本人は、トップのエクボを、受ける方は、ブリムの側面を持ちます。エクボは形に大切な所ですし、また傷みやすいので力加減の分からない他人は決して持ってはいけません。他人の帽子は、ブリム以外触らない
鏡に向かって徐ろにポーズ!ドロンだから似合うのはあるが、僕らも被りの仕草は鏡で学びたい。ちょっとだけ斜交いにちょっとだけ深めに、これが簡単に帽子が似合うコツ!
天才塁の “サムライ” 決め!

他にも注意して観ていれば、多くの映画で帽子のケアを見ることができます。以下、二作品から!

“チャイナ・タウン” ジャック・ニコンソン 帽子を上下逆にして、テーブルに置く
“メグレ警視” ジャン・ギャバン ブリムの先側を テーブルからはみ出して置く、それはアームのラインをキープするという粋な仕草です。   

では、ここから僕の帽子ルックを中心にして、ハットスタイルを語ります。

まずは、被り方ですが、意識としては深く眉毛にかかる気分で、とはいえ眉毛が隠れるまでではありませんよ、あくまで気分的に!浅く被ると、お兄ちゃんぽくなりますので注意の事。帽子は、起毛の強い毛ばだったフェルト帽
ケーリー・グラント “Indiscreet” より やや斜交いに、少し深めに被ります。やり過ぎるとこれまたフィルムノワールの探偵さんになってしまいますので、そこは注意が必要です。
ジャック・ニコルソン “China Town” より ベージュカラー!このように、シャレタ色の帽子を持つのは、10個目くらいにしましょう。相当に被り慣れていないと様にはなりません。ボルサリーノを被っても夜店の帽子に見えてしまいます。
こんな感じの被り方でいかがでしょう、少し深めに少し斜めに被ります。 このハットは、ハードなフェルトで仕上げられていますので、形が固まっているため、型が崩れません。その代わりに、柔らかくするアレンジもできません。
1960年代まで、ビジネスマンはこの様なブリムの狭い、そしてトップに行くにしたがって小さくカーブしているハットをよく被っています。”KNOX” というブランドに因み、僕らはノックススタイルと言ったものです。アメリカン・トラッド・スタイルにピッタリ!
タウンな味わいを出したい時には、少し起毛がかかったソフトなフェルト帽がいいです。これは、リボンと先っちょに皮のテープが巻いてあるので、なおさらカントリーな味わいがでています。
非常にソフトなフェルトを使い、更に洗いをして作られています、またリボンもウォッシュ加工されており、リラックスした感じを出しやすいです。
服布地で作られたハット、英国の伝統ある柄の生地を使うことができ、この様にタウンカジュアルなブリティッシュ感を出す際に合わせやすいです。 タッターソールだけでなく、グレンチェック、ハウンドトゥース、タータンチェック、ハリスツィードetc. 柄も豊富。
リボンテープを、この様に3色を合わせて縫い込む事で、シャレたオリジナルなリボンも可能です。また、マドラスやバティックなどの好きな生地でつくることも可能で、オーダーする際の参考までに。

*スチール写真は引用写真です*

いかがでしょう、皆さんがトライしたい帽子のスタイルは決まりましたか?僕の帽子の原点は50年代映画からですが、皆さんそれぞれ取り入れるキッカケがあると思います。それぞれのハットスタイルを楽しみましょう!

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