Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
水玉ネクタイの話
先日、BEAMS F 本店にて、高橋氏とドットタイの話をYouTube収録。実は、高橋氏はドットタイが大好きなのです。そこで一緒にランチをした時に、では次回は水玉の話をしましょう!という事になり決まった次第です。
水玉って柄は、実に不思議な柄です。玉の小さな “ピンドット” “ポルカドット” ですと、非常にクラシックな香りがして、英国調スタイルには、ピッタリですよね。ラルフ・ローレンBLACK LABEL という感じです。ところが、玉が大きなコインドットやそれ以上の水玉となると、いきなりポップになります。よく60年代のワンピースにも出てきます。
ポルカドットにしても、例えばベースカラーがサックスでドットの色がピンクですと、やはりポップな感じになりますし、水玉の飛び方を変則的に飛ばした柄も同様な匂いが出ます。まさに、二面性を秘めた面白い柄と言えるでしょう。
水玉愛好家は、沢山いらっしゃいますが、僕が一番印象に残っている方は、三木武夫元首相。この方、大変なオシャレさん!当時は、左派が受ける時代でしたが、僕は自民党での三木さんだけは好きでしたね。オシャレ派!

その愛弟子で、師匠のマネを全部したであろうこの方も首相にまでなりました、海部俊雄氏。一般的には、水玉ネクタイしかしなかった首相と言う事で有名です。何とか三木氏まで近づくスタイルをと水玉タイに求めたのでしょうか。

海外、特に何故かフランスの紳士にドットタイ愛好家が多いです。シャンソン歌手のジルベール・ベコー、コインドットとポルカドットの間くらいの大きさの水玉、ベコードットと言われるくらい常にドットタイ着用、それで、ご婦人のハートを掴み取っていたらしいです。

ドットタイで有名なブランドといえば、TURNBULL & ASSER ロンドンのシャツ&タイ専門店。ロンドンに行けば、まずはジャーミンストリートの奥に鎮座するこの店に直行するジェントルマンが多いです。

フランスでは、パリのCharvet シャツ@&タイストア クラシックモダーンなフランストラディショナルの殿堂です。元来がスイスやフランスの工場で織られていたネクタイ地なので、イギリス製と違い、錫増量の光沢あるネクタイを製作し販売していました。(現在は、環境規制から工場での錫は使われてません)

僕が関係したブランドからも紹介。一つは、Drake’s ここは、70年代後半からスタートした当時の新星ブランド。(だから、僕も参加できたと言えるのですが) 80~00年代、セレクトショップでNo.1 ブランドとして扱われ、今日まで続いています。40オンスのヘビーツイルのドットタイは、ずっしりとした重さを感じで、大事にしたいなあ〜と思えるネクタイです。

もう一つは、John Comfort こちらの方が歴史が長く1920年代にブランド確立。70年代までイギリス製ではNo.1でしたが、その後新しい波についていけず倒産。当時の輝いた時代を知っている僕が、三代目デヴィッド・コンフォートにお願いしてブランド復活したのが、2010年代に入ってから。現在は、BEAMS F にて販売されています。

水玉は、大きさで、主に3種類に分けられて呼ばれています。大きい水玉から、コインドット、ポルカドット、ピンドット、他にももっと大きなバルーンのような水玉が、色々ありますが、ネクタイには不向きな故ありません。

ドットタイで僕が好きな一つに、ポルカドットの黒ベースに赤い玉のドットタイ。一番スタンダードな大きさと配列、紺x白は勿論ですが、黒x赤のスカーフとか大好きです。

BEAMS F 高橋氏、ドットタイが大好きで、なんとか流行らせたいと願っていらっしゃいます。今回も、John Comfort Fair をやり、販促活動をなさっています。そろそろ、プリントタイの柄として戻って来そうな感じを僕も受けていますので、期待したいですね。

参考写真がないので説明しづらいのですが、来春以降、ドットプリントタイ復活は、カラーからなのではと?

綺麗めニートネスの時代は続くと思われるので、ポルカドットタイのベースの色をブライトカラーにして水玉は白抜き!ロイヤルブルー、ライトブルー、ピンク、イエロー、ライトグリーン、etc. ロンドンストライプシャツにも同様の色を持ってきて、合わせれば、綺麗めコーディネートになると。水玉に期待!
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