慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / T.P.O.先駆者達からのメッセージ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

TPO とは、Time, Place, Occasion, いつどこで何を着るか、”TPOをわきまえる” 服装をしよう!70年代、口酸っぱく言われた事を思い出します。

近年では、TPOの意味合いも変わり、”社会状況、地域事情、消費者嗜好” などと解釈されたりもしています。TPOは、和製英語で1963年に国際化を掲げて発表されたようです。それが、VAN や MENS CLUB などファッション業界の思惑と重なり広まりました。

“いつ どこで 何を着るか” —- この11人のTPO —- =====MENS CLUB 08/67 #68 より抜粋====

VAN / 石津謙介氏

氏曰く、TPOは自己満足である。鉄色の紋付は私の一番好きなホームウェア。日中のビジネスウェアはブレザーがほとんどである。夜の会合では、ブラックスーツになるが、ネクタイが嫌で、時には白のタートルネックで出かけることもある。と、さすが粋なこだわりを持っていらっしゃいました。

作家 / 石原慎太郎

氏曰く、TPOなんてナンセンスである。服装の唯一絶対のルールは、自分がその場その場でそれを着て満足し、他人に迷惑をかけなければそれでいい。太陽族という言葉を生み出した氏らしい決めセリフですが、今日では、これが常識となってますよね。さすが先見の明あり。

俳優 / 伊丹十三

氏は、海外生活が長かったせいか、万事コスモポリタン的である。タキシードのTPOを心得ているとか、英国ダンディに通じるとか。やはりインターナショナルな装いで文化論を語れる第一人者。

映画監督 / 市川崑

氏曰く、着こなしで一番きらいなことは、着ているんだぞと言わんばかりの着こなしなので、自分では、あたかも裸のようになにも着ていない状態でいるのが好き。しかしこの写真で見る限り、シンプルにもかかわらずオシャレに気を使っていらっしゃいます。

俳優 / 川津祐介

氏曰く、お洒落ってやつは、ちゃんと秘策を練り、一生懸命やっていても、おしゃれなんかこれっぽっちもしていないんだぞみたいな顔をしていることじゃないか。これは、よくわかる感覚ですよね。”ガードマン” での抜群のオシャレさんが目に浮かびます。

服飾評論家 / くろすとしゆき

時代の寵児だった氏らしい言葉、一つだけピックアップして、家でくつろぐとき、いくら自分の家とはいえど、キチンとしていたい。いつなんどき不意の訪問客があるかもしれない。60年代70年代を引っ張ったIVY STYLE の先駆者、先導者。

イラストレーター / 小林泰彦

本場ガイド風のセーターが似合う氏曰く、ブレザーは将来、日本GPの審判長などを仰せつかった場合これを着て旗を振ります。アイビーからアウトドアまで、70年代のスタイルは、誰もが氏から教わる。

イラストレーター / 穂積和夫

アイビーなアイコンで僕らを魅了した氏曰く、アイビースタイル一辺倒だからスタイルは何年たっても古くならないし、ほとんどが既製服ばかりだからしごく経済的だ。いまだ現役でシャレっけ満点なのは、氏の持つヤングアットハートがそうさせるにちがいない。

他にも、服装評論家/星野醍醐郎、服装評論家/伊藤紫郎、カメラマン/大倉舜ニ、

やはり、当代一のうるさ方スタイリッシュな方々ばかりなので、敢えて外した言葉もありますが、皆さんそれぞれTPOをわかってオシャレを楽しんでいらっしゃいます。

ここでのまとめとしては、まずは洋服の歴史(大層な言い方ですがちょっとした) やディテール、基本的ルール、これらを知る事がまずは大切。周りから浮かないスタイル、溶け込むスタイルがよろしいかと。その後、目が慣れて場にも慣れて自分磨きも進んで、順々に自分の個性というか崩し方を加えていけばよろしいかと。最後は裸でも許される!なんてことになれば仙人クラス。

写真、文章は、MENS CLUB 08/67 より引用参考にしました

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