Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
Jacques Tati “僕の叔父さんの休暇” ‘53の作品
ポスターもタチらしい雰囲気が、よく表れてます。


ジャック・タチ、チャップリンに匹敵する名優兼監督かと。日本では、エノケンを彷彿する。パントマイム出身らしい独特な動き、アンチメジャーな目線、洒落た着こなし、初めて観た時から虜になりました。
フレンチアイビーの原点は、彼のスタイルかと
作品もいいんです。”僕の叔父さん” “プレイタイム” ”トラフィック” “パラード” etc.
今回は、”僕の叔父さんの休暇” を観直ししたので、その話から。
この独特のポーズ!バケットというか登山帽というか、この帽子がまずトレードマーク。恐らく当時は、山高帽が紳士の証。ですから、そこに対するギャグから選んでいるかと。
ちょっと太めなパンツをクルブシまでのショート丈で履くのが、タチのスタイル。パンツの丈だけで、もう僕はファンになりました。靴にかかる丈は、好きではないので。

ジャケットもフレンチナチュラルショルダー、リゾートスタイルを気張らずリラックスして着ているのはさすがのダンディ。

タチ・スタイルでは、ソックスの話は外せないでしょう。ホリゾンタルやアーガイル柄の楽しいソックス。英国コーギー製の味わいを感じますが、どこの製品かは知りません。

こういった一般常識に欠けるお茶目な動作も魅力的。世間的には迷惑な行為でも、なぜか憎めない程度の悪さ。ハートの優しさから出るので、いいのでしょうね。

このように、室内着を着ても様になる!

バカンスの映画なので、出演者もめかし込んでます。パナマハット、タイドアップ、シルクスカーフ、エスパドリーユシューズ、バスクシャツ、


ヨーロッパのリゾートスタイル (一般庶民階級程度の) が、あまりにも素敵なので驚き!戦後日本との差はとんでもない差でした。


“プレイタイム” などでは、チロリアンハットにゆったりバルカラーコート、手にはステッキ、スエードのチャッカーブーツに短いパンツ、バランスが実にいいですね。勉強になります。

チャップリン、エノケン、キートン、そしてタチ、50~60年代には、パントマイムから出てきたような軽やかでアートを感じる役者が多くいました。脇役でも、その役者を観たくてって事も多かったです。映画にとってはいい時代でした。まだ観てない方は、是非!
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