Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
邦題は”恋” ‘71 主演のジュリー・クリスティはアラン・ベイツとは ”遥か群衆を離れて” ‘67 でも似たようなシュチュエーションで共演、ただこの映画 “恋” は、監督ジョゼフ・ロージーの見事な手腕で素晴らしい恋愛映画に仕上がっています。
物語は、1900年代初め、上流階級と労働者階級がはっきりと分かれていた時代、ブレイザーを着てクリケットを観戦するシーンがありますが、このあたりの時代からブレイザーを着るようになったのかと。ブレザーの考察をする意味でも、価値ある映画です。(ブレイザーの起源説については、別のブログで語っています)

当時、上流階級の男性はストライプ柄のフラノ・コートを着用してクリケット観戦に臨む。おそらくこれが、ブレイザーの原点かと。

ブレイザーの当初は、一枚布を貼り合わせた後に袖付けをしただけのものでした。そのためポケットもパッチポケット、襟や裾のリボンも、当初は形を整えるためだったのでは?それからトリミング装飾の意味合いを加えて進化。写真からもわかるように、背中の縫目がないのからも、それは分かると思います。

ブレイザーの起源は、黒地にイエローのストライプから始まったようだ。

上流階級チームは、タイをしてプレイ(必ずしもではないですが) 右の方は今で言う審判にあたるんでしょうか?白衣のユニフォームの形が面白いです。

クリケットのユニフォームが白というのがまず素晴らしい!オリンピック競技にならなかったからでしょうか (一度あるらしいが) 日本の柔道もそうだったならユニフォームはまっ白のままであったでしょうね。

町のチームは、腕まくりをしてベストを着たりしてプレーします。上流階級側は、長袖シャツをロールしないできちんと着ますしネクタイ着用もありです。同じ白いユニフォームでも、そこで区別できます。チーム差別のためのカラーを変えたのでは、絵にならないですね。


この通り、レディ達は、優雅な衣装で観戦する。ハットは当時絶対に必要なアクセサリー。

逆に町の人達は、普段着に少しオシャレをしてタイを締めたりして観戦、年に一度の?お祭りみたいなものだから、この時だけは、上下の分けもなく楽しむ。ちょっと上の人は、フェドラハットにネクタイ、一般にはハンチングなどのキャップを被る。

プレー終了後、両チームが一緒になり食事会、上流階級側は、ブレイザーを着用するが、労働者側は、ベストのままで。


いわゆる日本で言うところの宴会ですね。夜、村人達と一緒になっての食事会。クリケット大会がお祭りの一環であることがわかる。

リネンのジャケット、ストローハット、当時の上流階級の男たちの装い。襟付き上着つまりスーツをオーダー出来るようになると大人の仲間入り。日本の元服式みたいなもの?

やはり、当時のイングランドの紳士スーツの柄はストライプ、(タータンチェックは、ハイランダー地方の古典柄なので)

農夫の鉄板スタイル、バントカラー・シャツにベスト、コーデュロイが用いられる事が多いが、やはり保温性が高いのと軽いので労働に適しているからでしょうか。貴族階級がコーデュロイを着るシーンは、まず観たことがないで。

僕は、メンズスタイルのみ気になるので紹介も男子のみでしたが、この映画の主演はジュリー・クリスティ、”ドクトル・ジバゴ” でも強くて優しい女性を演じて、大好きな女優です。まだ観てない方は勿論、以前観られた方も是非!
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