Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

Tweed 誕生のおさらいから
スコットランド、元々はボーダー地方のツィード川流域で作られていたことから名づけされたという説が有力ですが、もう一つの説も。(映画のシーンで観たような気がしますが) ロンドンの商社で伝票に、”Twill” と書くところを “Tweed” と間違えて記入、その後それが通用するようになったとか。
本来、スコットランド産の羊毛を手紡ぎした太い糸を手織り、地元の地衣類や野草で染めた糸を使う、縮絨起毛させない粗く厚い織物。島の漁師たちの防寒具として使われていた。

その後、上流階級のカントリースポーツやゴルフなどの防寒用ウェアとしても広まる。

4大ツィード
Harris Tweed , Donegal Tweed , Cheviot Tweed , Shetland Tweed ,

この中で最も有名なハリス・ツィードについて書きます。

Harris Tweed / スコットランド、アウター・ヘブンディーズ諸島(ハリス島、ルイス島)発祥のツィード生地、1846年 レディ・ダンモアが自家クランのチェックをオーダーそれが素晴らしかったことから評判を呼び広まる。そして、1911年に商標登録が終了し、世界的ブランドとして愛されるようになる。

あまりの生地の重さと硬さに、30年代アメリカでは、柔らかく保温性の良いシェットランド・ツィードの方が広く愛される。そこで、シェットランド産シープとのかけ合わせで新種の羊毛を産み出す事でそれまでより柔らかなハリス・ツィードを産み出す。
それまで右肩上がりのハリス・ツィード生産だったが、1970年代には下降線をたどる。服装の軽量化、化繊の誕生などが苦戦の原因だと思える。1980~90 年は、苦しい時代だった。メンズ・スタイルがエレガントを求める時代背景があったが、それ以外にも、ハリス島産でないハリスツィード類いが氾濫したこともイメージダウンの一つ。そこで、イギリス政府は、1993年、ハリスツィード条例を政令化、ハリス島で製織されたもののみに登録ネームが付けられる事になる。これで、マーケットの混乱が抑えられ好転する。90年代のプレッピー・スタイルでブレーク!洋服だけでなく、ハット、カバン、サイフ小物類、など多岐に使用される。
2000年代に入り、ハリスツィードの良さを失わずに、より軽量化より柔軟性の生地が誕生。また、英国調がクラシコ・スタイルなどの影響で復活することもあり、ツィード生地にも人気が戻ってきた。
ツィード・スタイルのカッコよさは、映画のシーンから学ぶ事が出来る。






BEAM F の高橋さんに、今シーズンのツィードの話をお聞きしたところ、やはりヘリンボーン柄が一番人気とか。それもスーツにも使えるソフトで軽い、おそらくシェットランド系ツィード、商品が一番人気とか。訪問した時期が10月初めだったので、今後、木枯らしの時期になると、ガンクラブ・チェック・ハリスツィードが人気になってくるのではと、語られてました。


ツィードが着られる時期は非常に短くなってますが、それでも男たるもの紳士たるもの、ツィードを避けては通れません。短い間でもしっかりと着込みましょうか。
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