慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / 石津謙介氏から学ぶ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

石津謙介氏が70才代半ばで話されたスタイル談義、新聞や雑誌のコラムから、それらをまとめた本が出版。——-”大人のお洒落”——- 80年代発刊の古本をゲットして読んだのですが、これがもう興味ある話が多く、また少しも時代の古さを全く感じませんでした。そこでちょっと皆さんにも披露してみようと思いました。僕なりの抜粋と僕なりの理解度を加えて。

1: ビッグルック

今、ファッション界で話題になっている言葉がある。ビッグルックともオーバーサイズとも言われる。さて、大人がどのように取り入れるかである。

これが書かれた80年代もそう言えば、オーバーサイズなシルエットがトレンドとなりました。そこで、氏は若者のマネをしても似合わないが、やはり時代を捉えてる感も出したい。そこでの提案、着慣れたダウンジャケットを着てその上からオーバーサイズのステンカラーコートを着てみましょうと。ダウンのふっくら感がコートの大きさをカバーしてくれますとの事。然り!

年にかこつけて頭から現在の流行を拒否しないで、世界的な傾向を年齢にふさわしく上手に取り入れるという知恵も、大人の貫禄といえるのじゃないでしょうか。

僕は、古いダウンジャケットはもうとっくに処分してもっていないので、ダウンベストを中に合わせてみました。氏のおっしゃる様に中のだぶつきもなく、普通に着こなせます。新しいスタイルをゲットできました。

2: 胸のハンカチ

アナウンサーがニュースをしゃべっている時は、これはまさに彼らにとってはビジネスタイム。それなのに服に遊びがすぎたり、自分の趣味が出過ぎるのである。色も柄もデザインも。ネクタイだって派手でキザすぎる。その上、胸のポケットチーフ、相当なるご苦心の跡がうかがえるのだが、あれこそ余計な装飾だ。

胸のハンカチは、本来フォーマルな場所用、それが装飾として広まったのだが、近年あまりにも出しゃばりすぎるので、いかがなものか。余計な装飾なんだから。

昨今、ノータイの影響もありポケットチーフが主役に躍り出るようになりましたが、やはり出過ぎはどうなのでしょう。装飾やカラー過剰なスタイルが闊歩するのは、あまりみたくないですね。

胸のハンカチなんてほんのささやかな小道具にすぎない。しかし、その小さなワキ役が主役を台無しにしてしまうこともあることをご承知おき願いたい。

まずは、リネン白チーフをTVホールドやスリーピークする事から学びましょうか。

映画 “ヴニスに死す” より、このくらい派手目にチーフを出すには、相当な年季が必要。それでも白チーフだからこそ様になる。コツは、無造作感!

POLO カタログより

ツーピークの変形な刺し方、ハンカチがこのくらいのスペースで出る様にしたいものです。出し過ぎればスタイルに品がなくなります。また、ネクタイとの色合わせをしないで、白にするところも学びたい。

60年代、90年代は、ポケットチーフがダサい時代。あえて胸に色柄を持ってこないで胸元をプレーンにするのがスマートでした。映画 “アパートの鍵貸します” 一般職ということで鉛筆を差してますが、5年程前から僕らが真似ているスタイル。そろそろチーフは余計なアクセサリーとなる時代となってくるのではと。

3: フォーマル・スタイル

昔は、ホテルやレストランに行くと、スタッフの服装で仕事の役割がわかったものです。黒の一つボタンスーツにモーニング用パンツを合わせグレーの無地タイの人をみると、ああ〜この方は支配人。そしてパンツのみグレーに変わるとフロント責任者。襟付き白のタキシードだとチーフ・バーテンダー、襟なし白衣だとバーテンダー、といった具合に。

昨今は、ブティック・ホテルがわんさかできて来た事で、スタッフのスタイルも様変わり。全員アップルCEOの様な格好でいるから、その方がどのような役柄かわからない次第です。

仕事の責任者になると、フォーマルな場に出席することも多い。その際のスタイルマナーなりエチケットなりを心得ることが肝要と、しめていらっしゃいます。

ウディ・アラン “重罪軽罪” より〜 ウディは、カジュアルスタイルだけでなく、この様にフォーマルスタイルも憎い、肩の力の抜け具合が実にクール!

引用写真

トニパキのディナー・ジャケット・スタイル、写真から伺うところタキシードではないが、ライト・カラー・ジャケットを正にタキシードがごとく着こなしている。ここは学びたい。相方は、やはりオシャレさんで有名なタブ・ハンター。

4: ワイシャツ

その昔、“ハイカラさん” と言う言葉があった様に、上着の襟からシャツカラーを1cm 覗かせるのが常識でした。袖口からのカフもそう。それらは、上着の汚れの防止から始まったようだ。シャツは洗えば綺麗になるので。昔はホワイトシャツが原則だったので、襟山と袖口から1cm白カラーが覗くのがオシャレでした。そんな事で、オシャレさんのことを”ハイカラさん”と呼びました。シャツの効用の一つでもあったわけです。

昨今の男性は襟付きシャツを着なくなりしたね。IT系成功者のスタイル、つまりTシャツにジャケットというスタイルに。有名スポーツ選手もしかり。ここまでは、時代かな〜と、まあ〜致し方ないかな〜と諦めてもいいのですが、いまや、そのスタイルが流行りになり誰もが Tシャツ+スーツでカッコよく感じてる次第。まあ〜余計なお世話と言われるでしょうが、翌年もそのジャケットを着るのでしょうか?恐らく襟周りも袖口周りも、垢まみれのはず。クリーニングに出さない僕としては気になってしかたがない。 (クリーニングに出す方や毎年取り替える方には言う必要もないですよね)

5: ネクタイにも公私

それほど西洋流にこだわる必要はないかも知れないが、欧米ではちゃんとした仕事を持ち、社会組織の中の一員としての生活を持つ男の、個性的な服装、目立つ服やネクタイは、かえってヤボであり下品とされる。

2000年代に入り、ネクタイが派手になってきました。特に日本の方々のネクタイが。私見ですが、TVのキャスターやインスタ写真からの影響が大きいかと。画面が小さくネクタイ柄がハッキリ見えないため、目立つようにするには、どうしても大柄にするしかなくなったのでしょう。実際、目の前でお互い向かいあってみると、シンプルで小さな柄の方がスマートで賢く見えると思うのですがいかがでしょう。

アメリカのABC人気ニュースキャスターのデヴット・ミュア氏、結ぶネクタイは、ほぼネイビー無地タイ、稀にブルー、そしてシンプルなストライプなど。極めてプレーンにしています。また、ポケットチーフも刺しません。他のキャスターでも、せいぜいTVホールド刺しとかは見ますが。ポケットチーフは、1: で話した様に余計な飾り、ですから公の立場の方は刺さないのが正解かと。(僕が裁判所に呼ばれた場合、僕は刺さないで行きます、ジェームス・スチュアートも”めまい”の裁判のシーンでは刺してませんでした) 日本のキャスターの服装感はいかがなものなんでしょう。

国のトップ、もしくはそれに近い方々にもそれは言えます。なにかと批判を浴びるバイデン大統領ですが、ジェントルマン・スタイルに関しては満点です。シャツ襟の収まり方、それに沿うネクタイノットのバランス。何よりネクタイの柄。シンプルなストライプとネイビーカラーの小柄。およそ目立つ色柄は選びません。この点、特に日本の政治家は国際感覚からズレているのではないでしょうか。派手な色柄、エルメスやシャルべを選んでさえもライトカラーではどうしょうもないのではないかと。

以下、次回にもう一度、このテーマを続けたいと思います。

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