慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “マンハッタン” 70’s New York Style

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“MANHATTAN” ‘79

ウディ・アレン作品の中では、僕の最も好きな映画です。残念ながら、ME TOO運動で、作品の評価も下がり出演者の多くも拒否反応をしめしています。アマゾン・プライムでも観れなくなりましたし。しかし、ガーシュウィンの”ラプソディ・イン・ブルー”で始まる70年代NYの風景!オープニング・シーンだけでも堪能させてくれます。その後の映画制作に多大な影響を与えたに違いありません。

その名作を、STYLEの面だけを捉えて楽しく語ってみようと思います。

マーゴと美術館を訪れるシーン、向こうの背景に映る二人の男性、なんとマドラス・ジャケット!この辺りにもスタイルにこだわるウディの面目躍如が伺えます。そして、本人が着るのは、M-65 フィールド・ジャケット、好きなんでしょうね、よく着るシーンがありますから。当時、ニューヨーカーの間で人気になっていたのがヴィンテージ・ミックス・スタイル。Trad にどこか一点ヴィンテージを差すスタイル。

ダイアンとのシーンでは、違ったフィールド・ジャケットを着ています。胸ポケットが目立ちます。どちらも、ボタンダウンシャツとチノパンで合わせています。

デニム・ジャケットにタータンチェックシャツ、胸からTシャツを覗かせます。

タッターソール・シャツ・ボタンダウン、ブリティッシュ・チェック・シャツをいろんな場面で着ています。チェックはストライプよりインテリっぽくて印象が柔らかになるので、ウディ好みなのかと。

POLO ニュートラのジャケット、ワイド・ラペル、二つボタン、袖ボタン4個はこの頃から目立ち始めました。それまでは、純正アイビーの2個が普通でしたから。エルボーパッチも70年代ブレークしました。映画では、インテリ役は、大体がこの系統のジャケットを羽織ってイメージを出しています。深いサイド・ベントもニュートラのお約束ごと。

ツィード・ジャケットに、ダンガリー・シャツを合わせています。ウエリントン・メガネ、ニュートラのツィード・ジャケット、ボタンダウン・シャツ、首元から覗くカラーのTシャツ、チノパン、当時のニュートラのお約束事でした。

このシーンもいいですね〜 タキシード・スタイルなのですが、ウディはなんと白のボタンダウン・シャツを合わせています。60年代、ロバート・ケネディが、タキシードの下に白のモック・タートルネック・シャツを合わせました。その後、タキシード・ルールが穏やかに変わっていきました。ジーンズを合わせたり、スニーカーを合わせたりと、一点カジュアル要素を入れるのが流行る。但し、フォーマル感をキープするのが大切な約束事。

オープニング・タイトル・シーンから〜 “アニーホール”と、この映画から、ニューヨークのイメージに対する一般人の見方が変わり始め、観光客も増えるようになりました。60年代後半から80年代初めまでのNYの治安の悪さは有名でしたから。こういったシャレた映画の効果は、下手に役所が大枚の費用をかけるよりは、ズーッと効率が良いという見本ですね。当時のコッチNY市長の温かい援助に対してエンディングで感謝のクレジットも!

“EMPIRE DINER” 70年代カルチャーのアイコン

ウディの言葉に “映画は、その当時の街並みを写し、先々に残す街の資料となる” と語っています。まさにその通り、ウディは、ニューヨークのストリートを走り続け、街並みを映していきます。ニューヨーク復活の功労者!

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