Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
“華麗なるギャッビー” ‘74 公開時は、POLOファンの熱狂的な歓迎を受けました。POLOは日本に上陸してからまだ2年足らずで、知る人ぞ知る的なブランド。当時TRADのトレンド先端を走っていたのはテイジン・メンズショップ、その店の打ち出し中心が、KENTからPOLOへと変わる。そのPOLOが衣装担当という事で、すごく盛り上がったことを鮮明に覚えています。
さて、映画からの話になりますが、なんと言ってもこのシーンがインパクト大!20年代アメリカ黄金時代、フラッパーガールが集まるギャッビーのパーティに一人だけTRADスタイルで登場、語りの主役ニックです。演じるのは、サム・ウォーターソン。上品な顔立ちがピッタリはまります。他のバブルな輩とは違うのだゾと。当時、一番カッコいいニュー・トラディショナルな二つボタン、ワイド・ラペルのブレザーにホワイト・フランネルのパンツを合わせる。ホワイト・ボタンダウン・シャツにレジメンタル・タイときたゼ!

クール!いつの時代でも最高のスタイル。

対岸にボートで寄せるシーン、当時流行りのマルチ・ストライプ・シャツにシルクプリント・タイ、ホワイト・リネン・スーツにパナマ・ハット!

日本でも70年代半ばには、このようなロングポイントのシャツが流行り出す。それに合わせるプリント・タイも人気に。

このスタイルは、大好きです。コットン・ギャバジン風味のベージュのスーツ、実際にはサマー・ウールですが、ミニマムなストライプ・シャツに小紋ペイズリー・タイ、そしてカラーピンをさす。メリハリあるカラー・バランスもいいです。

このシャツ&タイの組み合わせがよほど好きなのか、或いは完璧な合わせなのか何度か出てきます。ブルーのシャツとタイの組み合わせが素敵!



ギャッビーの恋敵トムのブレザー・ルック、6ボタン・ブレザーにラウンド・カラー・シャツにレジメンタル・タイと、まさに俺は英国調だぞと言う証、

チノ・カラーのコットン・スーツ、スリーピース、この色にブルー・カラーはすごくマッチする。70年代に流行ったニュー・ブリティッシュ・スタイル。


三者三様スーツ・スタイル、役柄を表している。アメリカの平均的ニューヨーカーを演じるニックは、ホワイト・リネン・スーツに、ライトグリーン・ストライプ・シャツにイエロー・プリント・タイ、コンビのシューズ、このスタイルのラルフローレン・スタイルに憧れる。


ニックのラスト・シーン、ダーク・グレーとブラック・カラーにまとめるシックな味わい。ここでも、カラーピンとホワイト・リネンチーフがキーポイント。

映画では、大スターとなったロバート・レッドフォードのピンク・スーツ・スタイルが大いに話題になりましたが、アイビー好きな僕たちはトラッドな味わいのあるニックのスタイルに釘付けとなった事を懐かしく思い出します。
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