Kayこと慶伊道彦のCoffee Break
日本のアイビー黎明期である60’s IVY、70年代半ばにいっとき人気に翳りがでた後、再度ブレークする80’s IVY、両者の違いを、MENS CLUB “街のアイビー・リーガー” スナップ写真から検証してみたい。
“街アイ” がスタートしたのは65年、それからの5~6年間の彼らの写真からは、実にクールでヒップな香りがします。今でも通用するシャレ感があります。スタイルの文化的遺産と言ってもいいでしょう。
ジャケットはナチュラルショルダー、パンツはパイプステムで裾丈は短め、ドレス・スタイルなのにカジュアル感も出ています。これがアイビーの持つ良さでしょうか。表情もキリッと凛々しく、まさにアイビーなフェースです。今見てもそのスタイルからは、たくさんのヒントを得ることができます。


カジュアル・スタイルも同様にクール、クルーネック・セーター、スイングトップ、カーディガン等にコットンパンツとスニーカー、組み合わせのバランスが良いですね。何より気をてらっていないところが素敵!普段着をオシャレするスタイルが。これがアイビーの良さかと。


70年代初めまでは、メンズのオシャレさんはすべからくアイビーにハマりました。(現代では、モードにハマるエレガント志向の男たちも) だから後々のアイビー・ファンとの違いもあるのでしょう。
その後、”街アイ” もポピュラー化、アイビーも一般人のオシャレ着となるのが、70年代後半以降。アイビー・アパレル、メンズショップも乱立状態、ファンも拡大して裾野が広くなってきます。ちょうどVAN JACKETの倒産騒ぎもその頃です。(70年代後半) メンズショップの店員さんにもアイビー好きなマニアックな方ばかりではなくなります。チェーン店となり売上高を競う様相を帯びてくるので、そちらの方に意識が向いてきますので。
アイビーは、60年代当時のスピリチュアルは薄まり、ユニフォーム化、コスプレ化。HIPとかCOOLからは程遠くなりました。商品もたくさんありすぎ簡単に手に入るのも、かえってイージーな組み立てになる原因でしょうか。
そこで、80年のMENS CLUBの”街アイ” 写真を一例としましたので、60年代と比較すると、違いがよくわかると思います。(特にどの方を指しているのでなく、あくまで全体的なイメージ)


80年代は、プレッピー・ブームとDCブランド・ブームがクロス、ニュー・カルチャーが台頭します。従来のアイビー・ルックは、ユニフォーム化して野暮ったく見え、しばし路線から外れます。その辺りの感覚は、”街アイ” からつかむことができます。
MENS CLUBの歴史がIVY STYLEの変遷史ですが、“街アイ” はまさにそれが濃縮されたもの。それは現代では、スナップ写真集となってます。STYLEの生き字引ですね。
不思議なことに歴史は繰り返す、そんな諺がアイビー・スタイルにも当てはまります。60年代のオーセンティック・アイビーをベースにした、21世紀アイビー!僕らは、今、それをSNSから簡単に見ることができます。
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