Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
シャツのオーダー
アイビー・スタイルのシャツをオーダーする!これはいささか荒唐無稽な話、アイビーは元々学生がカジュアルに乱暴に着ても大丈夫なように多くのミシン・ステッチで仕上げられている。しかし、オーダー・シャツの魅力にハマる場合もあるので記す。

例えば、70年代のハリウッドスター・スタイルの一つに、ハイ・カラーのボタンダウン・シャツがある。通常は襟高4cmだが、4.5~5cmと高い衿腰となる。ブルックスブラザーズ・タイプのボタンダウンでなくワイドスプレッド・カラーのボタンダウンとなると、コレもやはりオーダーとなる。
1: ネック・サイズ
意外と難しいのがネック・サイズの決定です。最初の一枚目は大失敗しない様に少しゆったりサイズとする。通常は指一本分(約2cm)余裕をみる。第一ボタンを留め指1~2本を入れ首を難なく左右に動かせると良いサイズ。
2: スリーブ・レングス
左右腕の長さバランスは違います。採寸時は、軽く腕をくの字に曲げて計る。通常くるぶしが隠れるところまで。計り方で加えて欲しいのが、肩先からではなく親指先からカフス先までの長さを計り左右同じにする事です。この採寸方法は、左右バランスのズレを修正してくれる。着用後カフスのロールアップ・スタイルをする場合は、手首付け根先までの長さが欲しい。通常、ジャケット袖口から1cmカフを出す。石津謙介氏に教わったのですが、袖が長い分には問題なし、袖ボタンの付ける位置を変えて手首で留めれば大丈夫!
3: ミシン・ステッチ
アイビー・シャツにはステッチが不可欠、当初は縫製の補強から施される様になったステッチだが、コレがないとなんとも不細工な顔となってしまう。ブルックス・ブラザーズのシャツをアイビーの基本とすれば、ステッチ幅は5m/m強 (0.2inch) といったところ。全てこの幅のステッチがなされている。フロント・ステッチを約9m/m (0.36inch) と広めなステッチとする場合もある。


4: ポケット
元々英国製のシャツにはポケットはない。ここに物を入れるのは野暮と言う考え方。実用を好むアメリカ人がポケットを付けようになる。

J.Pressシャツ は、学生がポケットから物が落ちない様にという配慮からベースボール型のフラップが付く。

5: バック・ディテール
オーセンティック・アイビーでは、カラーの後ろにボタン、そしてボックス・プリーツの上にフックが付く。しかし、ブルックスブラザーズは、早い時期からこれらを取っ払いボックス・プリーツのみ。

6: カフス
ブルックス・ブラザーズ製は、カフスのボタン位置を袖口から 6:4 のところとなる。コレは、筆記する際にロールアップしやすいためと時計の邪魔にならないための配慮。オーダーの際は、時計を左右どちらに付けるかで、カフス・サイズも変わる。プリーツは、ワンウェイかギャザーの選択。(ブルックス・ブラザーズはギャザー)

7: 台襟
台襟からカラーが付けられている部分(前立てとの接点) ここから2cm 台襟がカラーより出ていなくてはいけない。理由は、ネクタイを絞めた際にカラーとカラーの間に隙間があるとネクタイのノットの収まりがよいから。また、ノータイの際でも、シャツ・カラーの開き具合が綺麗に出る。

8: シャツ・カラー
ボタンダウン・シャツ/もっともオーダー・シャツでは難しい技である。例えばブルックス・ブラザーズのシャツ・カラーは8.5cmだが、まずはその型紙で作ってもらい、出来上がった後で、ボタン位置の微調整をやると良い。


ボタンレス・ボタンダウン・シャツ/別名ケネディ・カラーとも呼ぶ。ボタンレスと呼ばれるようにレギュラー・カラーのシャツ。アイビー・スタイル派は、ボタンダウン・シャツを基本にした同じカラーのレギュラー・カラー・シャツが似合う。
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