Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
コンポラ・スタイル60年代後半の動きを前回お話ししましたが、そのスタイルを映画で観るとなお魅力が分かりやすいと考え、ピッタリの映画を一本ご紹介します。
有名な映画なので、皆さんご存知と思いますが、コンポラ・スタイルのクールさを実感できるかと。
1967年公開の “夜の大捜査線” “In the Heat of the Night” シドニー・ポアチエがエリートの刑事役、そしてキャラクターが強い田舎の警察官役がロッド・スタイガー。スタイルだけてなく、映画の内容としても素晴らしく面白い映画でしたね。

まずは、このスーツのラペルを見てください。セミ・クローバーのラペルです。それに第一ボタンの返りの甘さがいいですね。通常、ここがかえりきってしまい、二つボタンに見えてしまいますから。

この時代、ハリウッドでは、ショート・ボタンダウンのシャツが大流行り。コンポラのシルエットと合うのでしょうね。

カフも二つボタン、今日では普通でなんともないのですが、当時はこれもコンポラ的な要素。

上着のシルエット・バランス、肩幅を広くとり、逆エッジ。ボタン間隔を浅くして、短めな丈に合わせてます。

ネクタイ!二段の何気ないストライプもいいものですね。マルチなストライプはコンポラには御法度。

全身のシルエット、パンツはやはり裾を狭くとってます。シャープな典型的60’s アメリカン・スタイル。

以下、エンディングのシーンから選びました。二人の絶妙な距離感を楽しめます。



今シーズンは、アイビー・モデルをオーバーサイズさせたボックス・シルエットがトレンドですが、時代は常に変わります。近いうちにコンポラ風なスタイルが再来しても驚きません、ヒップなスーツ・スタイルですからね。今どきのクラシコ・スタイルにはないエッジの効いたかっこよさ、準備怠りなく!
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Insta / @kay.ivy.album
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