Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“白い嵐”(White Squall)は、海洋学校での若者達の成長と友情を描いた1996年のサバイバル映画。この映画、今まで観ていませんでしたが、高校卒業前後、それぞれの悩みを持って集まった若者たちを描いた青春物です。映画の出来はさておき、(監督があのリドリー・スコットですから面白くないわけがない)、若者たちの衣裳が秀逸!60年代初期当時のアイビー・ルックをリアルに感じ取れます。また、1961年5月2日に帆船アルバトロス号が白い嵐によって沈没した際の当事者でもあったチャックによる手記を元にしているので、エピソードは少ないですがリアル感もあります。久々に良いアイビー・映画を観たなあ〜
オープニング、チャックがアイビー校を諦めスクール・セイリングを体験すると父親に語る場面から始まるが、何色とも言えない微妙なミディアム・カラーのハリントン・ジャケットにキャップ、ライトカラーのブロックチェック・シャツはオープン・シャツ、胸元から白のTシャツがのぞく。まさに60’s!

アルバトロス号に乗り込む若者たち、オーソドックスなアイビーと言うよりは、今からみるとプレッピー風な着崩しが観られ各人バラバラのカジュアル・ルックがいいね。

ホリゾンタルTシャツの時代、ストTシャツは復活しても良いでしょうね。映画では、白Tシャツが逆にフレッシュな香り。

衿から前たてに向かって、切り替えパターンのポロシャツ

二例とも、ありそうでない60’s シャツ

衿の切り替えがマドラスとは、60’sっぽいというかこのような面倒な仕立ては近年ではみないです。

途中寄港のニューオリンズ、バーボンストリート、思い思いのアイビー・ルック、ホワイト・パンツが良いね。また、当時は必ずTシャツを覗かせるのがルール。

やはり、シャツの下は、白のTシャツが原則、色物でもよくなったのは、70年代半ばあたりからか。

パーティ・シーンから、監督役のジェフ・ブリッジスは、コードレーンらしきサマー・スーツで。学生たちのダークマドラス・ジャケットが素敵!

意外にも、61年頃のボタンダウン・シャツのカラーは小さかったのですね。この映画から見る限りですが。それにしても、素敵なチェック・ジャケットの面々です。

タータンチェック柄のジャケット、そこにワンポイントのクラブタイを合わす。もし現代でやると高度テクニック。

レジメンタルタイを締めると、キリッとして魅せるのは60年来おなじですね。

タータンチェック・ジャケットにホワイト・コットンパンツ、ラペル幅といい、ネクタイの幅、ラウンド・ボタンダウンカラー、文句のつけようのないアイビー・スタイル。

とまあ〜、こんな具合に若者たちのアイビー・ルックが満載映画、何故それほど有名でないのか分からないが。きっと、映画としての評価がイマイチなのでしょうか、(でも楽しみましたが) 、実話に基づくので、それほどオーバーなエピソードがないことも関係あるかもと。
アイビー・ファンの皆さん!是非観て損は無いと思いますヨ!
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