慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / ベストの話あれこれ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

ベストの話

僕が子供の頃は、直着(チョッキ) 替わりチョッキなどと呼ばれてました。英国では、ウエイスト・コート、現在は単にベスト、プロっぽくオッドベストともよびます。ベストは、ジャケットの中に着るので中衣として進化してきました。古い時代背景の映画では、シャツはアンダーウェアの一つなので、室内でも必ずベストを着ています。また労働者は、上衣なしのベスト取り入れが普通だったようです。

“POIROT” より引用
労働者も上衣の前にベストが必需品

30年代ドラマ”ポアロ”を観ますと、6ツボタンの上5ツを必ず留めています。それがベストのルールで、これは70年代まで続いています。(下のボタンは飾りボタン) そしてベスト・スタイルの際は、ベルトはバツで必ずサスペンダー(ブレイス)を用います。クラシック・ルール

MENS CLUB より引用

映画”俺たちには明日はない” ウォーレン・ベイテイのベストは7ツボタン、アメリカでは西部開拓者たちの時代、ベストが活躍、その後色々なスタイルのベストが生み出されました。

ベストの本場英国、寒い国なので (60年代くらいまでは今よりもっと寒かったかと) ベストは防寒具でも発展、そのためポケットも色々工夫されてきます。

“炎のランナー” より引用 / ツィードのスリーピース
“恋” より引用 / ベストではないですが、ベスト仕様に袖を加えたジャケットと言っていいのでは

アメリカでは、1940年代から60年代にかけて、ベスト不要のスタイルがトレンドに。ベストをとり、つまりクラシックなスタイルからの脱皮、シャープでエレガントなスタイルを作る。胸を開く事で、ネクタイ、アクセサリーの重要性が高まる。

フレッド・アステアのアメリカ流エレガント

ここより僕の写真からスタイルを見てみましょう

YouTubeで語ってますが、僕はベストが大好きで、20代の頃から愛用しています。VANのオッドベストやロンドンS.FISHERSのベストに凝りまくりました。やはり当時70年代は、キチンと上下ボタンを留めて着ました。このやり方は80年代初めまで続きますが、80年代後半になると、上下を留めず中3ツだけ留めるスタイルに。理由は、かしこまったルール通りのスタイルでは浮いてしまうので、映画のシーンなどを観てハズシ出した次第です。外すことがクールな時代が背景です。

その後、ベストは単にアクセサリーとなり、写真のように着ていてもボタンを留めないとか、どこか一つ二つだけ留めるとか。それでもベストはやめれません。ネクタイと同じような理由でしょうか。

ベストは、インナーの一つとして位置確立。ニットだけでなく、フリース、ダウン、カジュアルな素材を中に取り入れするのが今っぽくなりました。これは、アメリカ西部開拓史時代のベスト発展史以来の進化でしょうか。

さて、ベストには本来持っている物のイメージをちょいと変える力があります。写真は、本来おすましなグレースーツに、ホップサックという昔労働者が好むツィードのベストを取り入れることで、何か緩い気分を得ることができます。一種の外しですかね。

また、同じくグレースーツに、コーデュロイのバーガンディ・カラーを入れる事で、やはり同様なスタイルとなります。この様にベストは、スタイルの見え方をちょっとだけ変えるために使えます。

その他にも、ベスト着用の際のベルトの意味とか、何故サスペンダーが消えたのか、などなど面白くベストの話をYouTubeで語っていますので、時間があれば観てください。

ベストは畳んでしまえるので、沢山ストックできます。その点はネクタイと同じですね。ですから、着なくなったスリーピースのベストだけは残しておくと、いつか使えるかもしれません。大して邪魔にならないので、是非!

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