Kay こと慶伊道彦のCoffee Break
63年公開のこの映画、僕の高校時代、当時の日本は田舎でも映画館が数館あり、洋画館というのがありました。だから意外と公開が早かったんですよね。あれから半世紀以上も経ちましたが、もう何回この映画を観たかわかりません。当時は、西洋文化の素敵さにビックリして、ヘップバーンとグラントのエレガントさにうっとりでした。ここ数年は、ケーリー・グラントのスタイルチェックを中心に見直ししていますが。

洒落たポスターですが、デザインはモーリス・ビンダー、タイトル・デザインは、映画のオープニングに繋がる大事な役目なのですが、彼の60’s センスには脱帽です。”007” もスタートから長く担当していましたので、シャレードの乗りもなんとなく007を彷彿させてくれワクワクしてきます。
オープニングからのシーンの流れをお話ししますが、見直ししていただく際に、注意して観てください。列車のシーンからヘップバーンのアルプスシーンまでの流れが実にカッコいいですから。これは、デザイナーのモーリス・ビンダーの功績でしょう。




さて、スタイルの話に戻りますが、ケーリー・グラント最初のシーンは、アルプスのリゾート地。ウィンドブレーカーから覗かせるシャツ襟がニクイ!バッファローチェックに違いものかと。ジッパーを上までピッタリと留めると、カジュアルでもエレガントが香る

お得意のグレースーツ・スタイル。モノトーンでまとめるのがケーリー風。万人向けで誰にでもできるスタイルだが、それだけに奥が深い。

ヘップバーンと一緒のシーン、珍しいネイビースーツ・スタイル。濃紺か黒の無地タイ。やはりミニマムな合わせ方で、品良くまとめる。彼は、アクセサリーをより削ぎ落とすスタイルで、そのあたりは納得です。


シャワーでスーツに石鹸で泡立てるシーン、お茶目な一服シーンですが、当時、ダクロンなど化繊がトレンド入りした時代。プラスティック撲滅運動の今の時代では考えられないでしょうが、薔薇色の繊維産業でした。


このシーン、このスタイル、大好きで何度見ても飽きません。ステンカラーコートの着こなしがニクイ!僕らは、このケーリー・グラントのシーンとポール・ウェイラーのジャケットアルバム写真が、コート着こなしのお手本でした。今はバルマカーン・コートなどというらしいですね。



ジェームス・コバーン、この映画の魅力を最大限アップした脇役。ケーリー・グラントのステンカラーコートに対して、ジェームス・コバーンのギンガムチェック・シャツにニットタイ、そして極めつきはコーデュロイ・スーツ!誰もが永遠のコーデュロイ男と想うでしょう。


曲者がもうひとり、ウォルター・マッソー!やはり、この映画に厚みを加えてます。オシャレで有名な俳優ですが、ここでは、正統派なダークスーツ、ラウンド・カラー・シャツにカラーピンで決めてます。


エンディングのシーンから、ケーリー・グラントが珍しいお茶目な顔できめてます。アメリカ大使館内という設定なので、アメリカン・スタイルという事がシャツ襟からわかります。

ケーリー・グラント、映画人生の晩年に近い作品でしたが、この頃のスタイルの方が、40’sスタイルのケーリーよりも好きだという方は多いです。50才を過ぎて、ますますシャレていくグラントに僕ら老人は勇気づけられます。
#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook
Insta/ @kay.Ivy.album
https://www.instagram.com/kay.ivy.album/
YouTube