慶伊道彦 IVY TEXT / 第二章 その壱

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

第二章 アイビー・ディテール

[ アイビーの最も特徴的な点は、こと細かにコーディネーションを規定したことにある。あらゆるディテールに必ず ”ねばならぬ” が付く ]

これは日本にアイビーを紹介し根付かせられた ”くろすとしゆき” 氏の見事にアイビーを一言で語った言葉です。

1: ナチュラル・ショルダー

ナチュラル・ショルダーは、アメリカン・トラディショナルの ”ねばならぬ” の一番の決まり事。肩に寄り添った自然な肩幅、ノーパット(もしくは薄芯) 、縦割れもしくは片返しで丸みを出すミシンステッチ。これは後年ブルックス・ブラザーズが自社トラディショナル・スーツにナチュラル・ショルダー・モデルと名付けたくらい大切なディテールの一つです。

MENS CLUB より引用

2: ストレート・ハンギング (ズン胴)

ボックスシルエットとか長方形型とか言われる。胸ダーツなしのウイズアウト・フロントダーツ、脇ぐせ(サイドカット) だけで形を作る。ナチュラル・ショルダーとストレート・ハンギングは、マシン・メイドにむいているので、まさに大量消費大量生産時代が産み出した服ともいえる。

3: ラペル

アイビーは、ボタン間隔が広くかつ第一ボタン第二ボタンを留めるので、必然的にVゾーンは狭くなりラペル幅も細くなる。7cmを標準とし、時代やサイズで若干狭くなったり広くなったりする。

4: ステッチ・ウエルト・シーム

アイビー四番目の決め事は、ステッチ・ウエルト・シーム。ミシン・ステッチで、襟まわり、肩線、袖、ポケット、背中からベントにかけてと、全てにステッチが入る。通常 1/4 inch. (6~7mm) かなり太幅のステッチが、スポーティーさを醸す。元々は袖付けや縫い込み部分の生地が浮くのを防ぐためステッチをかけたのだが、現在では縫製技術のアップで、ステッチは全く必要なくなるのだが、これがないとアイビーの味わいが出ない。アイビー生地に縫い込まれたステッチ部分の凸凹陰影が絶妙な味出しをし、スポーティなアクセントとなる。

Brooks Brothers 2022F/Wより

モディファイ・モデルでは、肩線と袖のステッチが省かれるジャケットも多いが、それはそれで縫製技術の進化として捉えていいのだろう。しかし、ステッチの出すアイビーな魅力には勝てない。ミシン・ステッチは、アイビー・スタイルを魅力的に魅せている大きなポイントである。

ナチュラル・ショルダー・ファンからみると、肩のステッチが無くなりロープド・ショルダーとなったジャケットからは何故かヒップさは感じとれない。故にナチュラル・ショルダーありき。

“In love with IVY” アイビー・スタイル本/マグニフ神保町店にて発売中

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1件のコメント

  1. 榊原朝夫 のアバター 榊原朝夫 より:

    一般的にアメリカの人達にねばならぬは少々キツイ所があるように思います。軍隊以外の所では制服と言っても自分なりに崩してしまい統制が取れないところがあります、自由というんでしょうか私には理解し難い所でもあります。NYに行って固定観念を崩す事を覚えたとvideoでお話しになっていましたが私も同感です。都会には基本を知りお金をかけずに自分の感性で上手く着崩すお洒落な人達が多いのも確かだと思います。

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