慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / 雑誌 “CrossEye” から ‘80を読む

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

くろす・としゆき著 “CrossEye”1980を読み解きます。

くろす先生が、自分の趣味、考え方等を (ある意味自由奔放に) お書きになったコラム誌。アイビールックの精神を築かれた方なので、どのコラムも氏らしいと納得。メンズスタイル黎明期の右も左もぶっ飛ばせ!的な気分がよく伝わっています。

当時の人気モデル&ゴルファー / 入江勉

氏いわく、流行に振り回されるな!流行病から抜け出すと、煩わしさがなくなり清々しくなる。そこでスーツ本来の美しさは、オーソドックスで色も当たり前なグレーと気づく。プレーンなタイ、シャツ、シューズも同様。これらも身につけたあなたは、身だしなみの良い紳士という評価を受けるに違いない。私の好きな伝統的な服とは、こんな服の事。

これはまた過激なコラムである。氏いわく、メンズショップは堕落した、死んでいる。一昔前のメンズショップは、店員がスター!店員を中心とした社交場であった。しかし、お客様の多様化ニーズに合わせるという今の風潮が緊張感をなくしてしまった。主張ある厳選された商品、自信に満ちた店員たち。これがメンズショップの正しい姿だ。

氏いわく、あなたは他人の靴を履いて気持ちいいですか?靴の底には、自分の気づかぬうちに足の裏の凸凹に合わせて起伏ができているのです。だから、新しい靴を履くと馴染むまでに三ヶ月くらいはかかります。足の裏に直接当たる底皮のことを(中底)といい、地面に当たる方を(表底)と区別します。英国人は、折角馴染んで自分仕様にした中底を大切に大切に使います。ですからイギリスの靴は、グッドイヤーウエルト式製法なのです。表底だけを換えれるからです。自分にあった中底は、繰り返し修理して履き続けるための大切なパーツです。

ボンドストリートほどの派手さもなく、かといってセントジェームスストリートほどの意固地なところもない。自分から仕掛けることを嫌い、常に受け身。氏が愛でるジャーミン・ストリート。その案内レポート。20番地の(アイバン) 古臭い理髪店。男性用化粧品が良い、昔ながらのパッケージのローション、コロン、石けんなど。隣には、古めかしい帽子店(ベイツ) ツィードのハンティング・キャップやカントリーハットも充実。コーナーにある(シンプソン) にはダックスの商品ディスプレイ。食料品の(フォートナム&メイソン) 、ダンヒル、南側では、(トリッカーズ) 靴店、ここではスリッパを手に入れたい。黒ベルベットに金モール刺繍で、フォックスやイニシャルなど。(ターンブル&アッサー) 世界中の伊達男たちがオーダーするシャツ屋。ドレッシングガウンも有名。ジャーミンストリートは、シャツ屋で有名な通り。(ハービー&ハドソン) など5~6軒はある。(フォスター&サン) 最高の靴店。オーダーメイドが中心。(アストレイ) などパイプ屋も多い。ジャーミンストリートは、まさにこだわる男のための男の街といえる。(4ページにわたって書いてあるので、これはほんの紹介)

氏いわく、初めてのアメリカ!チャコールグレースーツが目立つ中に、一人だけカーキのコットンスーツの男が衝撃!初めてのコットンスーツとの出会いだった。 (コットンもよいがシワになるから)という人がいる。コットンにシワがよらなかったら、それこそ気持ち悪い。コットンはシワを着ることになるのだから。カーキのコットンは、都会の男女を、精悍で、野性味たっぷりな生き物に変える。

氏いわく、バミューダ訪問は、この島の名前を世界的にしたショートパンツ、(バミューダ・ショーツ)に出会うことだった。格調高い専門店(トリミンガム)の店員にたずねてみた。バミューダ・ショーツとハイソックスの色の組み合わせは、どうあるべきかと。(ソックスの色はジャケットの色とマッチさせるべきである。それがバミューダ式のコーディネションである)

氏いわく、そもそも一流品とは何のことか。どこの誰が、一流品、二流品の判断を下したものか。一流も二流もそれは使う人間が決めることで、うまいもの屋の採点とはわけが違う。他人の眼を意識する必要は全くない。好況、衝動買い、使い捨ての時代は完全に終わった。服に主義主張を持て。服はあなた自身のメッセージだ。何も語りかけてこない服が、世の中多すぎる。

氏いわく、卒業後 VANに入社。退社するまでの10年間、ボタンダウン作りに熱中した、といってもいいだろう。VAN, KENT, そしてGANTと手がけた。いかに本物を創るか、そればかりを考えていた。そんな時代を経て、今日のボタンダウンシャツは存在している。私にとって、ボタンダウンシャツは切り離せない存在、いわば皮膚の一部みたいなものだ。

本誌のモデルを務めるのは、ゴルファーの入江勉氏。くろす氏が監修するブランド “ダンマスターズ” の専属モデルでもある。当時、そのカッコいい大人ブリで、僕たちの憧れの的となる。

なにせ、トラッドスタイルが似合う。これは、顔やスタイルだけでなく、彼の持つオーラ(アマチュアゴルファー時代の戦績とマナーから)が素敵だから。

上記以外にも、多くのコラムが語られていましたし、取り上げたコラムの内容も部分的なので、食い足りないところもあったかと思います。くろす・としゆき氏にご興味を持たれた方は、是非この雑誌を手にとって読んでください。(なお、今回は、あえて僕の思いは入れないでアップいたしました) また、1980年の風潮や流行の基で発刊されてます事を考慮して下さい。

#Michihiko Keii #慶伊道彦 #ivy #ivystyle #menswear #アイビー

Insta / kay.ivy.album

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “真夏の夜のジャズ” MENS 編

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“Jazz on a Summer’s Day” 58年に開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバルのドキュメンタリー映画。アメリカ公立フィルム登録簿に登録されている名作。アイビー好きなら、誰もが一度は観ているかと。

また、同時期にアメリカズ・カップが開催!アイビーなストーリーをさらに深めています。この頃のレースは、タイテク度も少なく、その分、シーンとしてはより美しいと感じました。

僕は梅雨シーズンがやってくる6月になると、例年となりますが、またまた観たくなり、ゴソゴソとストックからDVDを取り出す。

今回は、プレイヤーでなくフェスティバルの観客にスポットを当てて観てみました。まずは、男性スタイルから。

ここに写る全員がアイビーしてますね、手間の二人のアイビーカットに黒タイとサングラス!後ろのハーフスリーブの面々もクール!女性のスカーフの扱い方も素敵。

フェスティバルにタイをしてドレスアップ!この時代は、こういう粋なスタイルも残ってました。三人共にしっかり白チーフも刺してます。

手間のVネックのポロがカッコいい、後ろのアイビーキャップも様になっている。

コットンスーツ、レジメンタルタイ、マドラスシャツ、バミューダショーツ、ホリゾンタルポロ、、、、満載!この一枚の写真だけで、この映画の魅力を語る。

アイビーストライプのオープンシャツ、白Tシャツがのぞく、

この時代流行りのレジメンタルストライプのシャツ、ダークカラーが必須。女性の50’sサングラスやストローハットも素敵。

まさに何も考えてないようでも様になってるスタイル。脱力感がいい、夏にコーデュロイらしきジャケットも!

これぞ、バミューダショーツスタイルの基本かな、マドラスシャツとチノカラーの合わせ。

赤にキメマッチな二人、チェックのアイビーキャップが素敵!何でもないようなスタイルだが、赤、黒ショーツ、クロハイソックス、考えてますね。

チェックチェックチェックなのに、なんとも言えないバランスを感じる。チェック合わせの模範、一歩ズレればダサくなるから注意。

ボーターハットもニューポートに似合う。ストローハットの男女が多いのも、このニューポートの特徴。ハーフスリーブシャツは、50年代の定番。

この映画、成功要因の一つが、フェスティバルの観客をたっぷり映した事、監督は、偶然かそれとも狙ったのか、当時大流行したアイビースタイルを証明した歴史的資料となる。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta / @kay.ivy.album

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / “GQ USA”版 アメリカンスタイル変遷史

アメリカGQ誌で、50年代から80年代のアメリカントラディショナルスタイルの流れを見る事ができる。同時代同種な雑誌でした “Mens Wear”誌は、70年代前半で廃刊となったので、GQ誌だけが伝えてくれる。

GQ誌の50年代は、大人のコンテンポラリースタイルを推奨。その頃ヨーロッパの代表雑誌である、 “ADAM” の影響を企画の面では受けてはいるものの、アメリカ独自のスタイルを打ち出ししていました。アメリカンコンテンポラリースタイル

1958年
1959年
1960年

60年代に入って、よりGQらしい匂いが出てきたかと。さらに磨かれたアメリカンスタイルで。アイビースタイルの方は まだ発行されていた “Mens Wear” に任して、こちらはハリウッドスター・スタイルを中心にラグジュアリーなアメリカンメンズスタイルを打ち出す。

1961年
1962年
1963年
1964年

70年代に入ると、新星ラルフ・ローレンを中心にした組み立てにシフト。アップデートトラディショナルスタイルがヒートアップ、1974年に公開された映画 “GATSBY” 公開でピークを迎える。

1974年
1975年
1976年
1977年

1978年の雑誌からは、明らかにラルフ・ローレンとその一派たるデザイナーたちのアップデートトラディショナルスタイルを打ち出しする。僕もこの頃のGQ誌を見て、60年代アイビー以来の刺激を受ける。今から想えば、GQ誌は、1974~78 頃が、一番アメトラで輝いていた。

1978年
1979年

80年代以降は、アメトラもトレンドの地位を譲り、デザイナーブランドを中心にしたヨーロピアンスタイル全盛の時代となる。このバブリーな流れは、1987年のブラックマンデーまで続く。

1980年〜

1990年以降は、二度のバブル崩壊もあり、ストリートやスポーツスタイルがトレンドNo.1となる。ドレス分野は、イタリアファクトリーブランドがデザイナーブランドに代わり台頭、ゼニア、キトン、ラルディーネなどは、今日でも主役の座を守っている。

“MENS CLUB” “GQ” 共に、60〜80年代前半までが輝いていました。僕たちは、たくさんのスタイル勉強をそこから学びました。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta / @kay.ivy.album

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / Bert Pulitzer 70年代活躍アパレル

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

Bert Pulitzer バート・プーリツァ この名前を知ってる方は、ハーバード大クラスのアイビー通である。

僕が、”Bert Pulitzer” ブランドを知ったのは、71年、ボストンのとあるデパートネクタイ売り場。イエローの素敵な小紋プリントタイがズラッと並べられていたので、手にとってラペルを見たのが最初。(それまで僕らには、バーガンディベースが主役だったので、イエローは非常に新鮮) それ以来そのブランドが気になって仕方がなかった。しかし当時のアメリカは、現在の日本の状況と似ていて、小売店はその店独自のネームラペルをつけていたので、なかなか見つけることはできませんでした。おそらくそこそこのお店では並べられていたと思いますが。その後、しばらく経過〜〜

Bert Pulitzer氏と小紋プリントタイ

帰国して、早速イエローベースのプリントネクタイを制作しますが、国内製ですと、当時の見たイエローの色が上手く出ないので困ったものです。そこで、イギリスのデヴィット・エヴァンス社からサンプルスワッチを取り寄せることにしました。さすがの本場、素敵な小紋プリント生地がたくさん送られてきて感激したものです。

さて、バート・プーリツァの話に戻ります。”MENS CLUB” 1980/05号に、浜田容子さんのNew York Fashion Express 記事よりピックアップしました。

親父さんのネクタイ会社を継いだのですが、企画を当時トレンドだった “ナチュラルショルダー” マーケットに集中させ社運を盛り返す。ナチュラルショルダーというのは、ブルックスブラザーズ的なクラシックを表現する別名。

タイは、スクールカラーのレップレジメンタルタイ。シャツは、クラシックをアップデートしたニューヨークトラッド。ブルックスのシャツよりボディはテーパード、カラーも短めにし、ナチュラル素材だけを使用。

独自のディテールとしては、ステッチは3/16inc. 小さめでダブルステッチ。ポケットにはペンシルホールをつけ、ボタンは穴4つ、クロスステッチでつける。特に力を入れる素材は、ピンポイント・オックスフォード、シルクのような光沢感が人気、1インチの長さの中に18から22針目のステッチを入れる。(70年代当時のボタンダウンシャツの動きがわかるかと)

1975年よりセーリングジャケットを作る。1型だけのデザインで色ちがい、セーリングには勿論、ウィークエンドにも間に合うもの。本当にいいものが一つあったらそれでいいという考え、クラシックとはそういうものだと (本人もセーリングをはじめ、スポーツが大好き) また、”トップ・サイダー” のネーミング生みの親であるバートらしいセンスでした。

僕が、彼のオフィスに訪問したのは、その後80年代の半ば。その時は、ブランドを、” XMI “ として販売しだした頃。ブランドを変えた理由を聞くと、彼自身のネームブランドは出資者に奪われたと語る。そこで、新しいブランドで再起を図ったわけです。3-4年、僕とXMIの付き合いが続きましたが、いかんせん日本では、ニューヨークトラッドといわれる大柄のプリントタイがマーケットには乗らなかった。やむなく解約となるが、短かい期間でしたが楽しい付き合いをさせてもらいました。彼も、スキーやインラインスケートをしていたので、仕事以外でも話が盛り上がりましたし、何よりもニューヨークトラッドの話を共有できたのが大きな思い出。

大柄なプリントタイは、80’sNYで大ブレークしたが、日本では、とんと受けなかったです。ただ近年、似たようなやけに大柄なネクタイを、日本でもクラシコ派は身につけてます。

そういう訳で、NYの80年代は、ボールドなパターンが全盛、ストライプタイもプリントタイも。これは日本にはなかった動き。当時、日本はプレッピーブーム、そしてその後のDCブランド、アルマーニなどが席巻した時代。NYとは全く違う動きをしていましたから。

80年代活躍したタイウェア女史 “Vicky Davis”

もう一人、NY80’s で、注目したいネックウェアデザイナーがいます。アイビーとは全く関係ないラインですが、ニューヨークスタイルという事で紹介します。巻き毛のワイルドなヘアースタイルにオーバーサイズのメガネがトレードマーク。この方、女性だから考えるネクタイの楽しさを表現。スタートの極スキニータイが受けたことが始まり。その後、ポップなアートタイブームに乗り飛躍。ユーモアあるボータイのコレクションも話題に。同じグループには、”Format” タイなどもありました。

ART感ユーモア溢れるデザインタイ

80年代のNYは、ヤッピーが闊歩した時代、バブル景気が、アートをビジネスにまであげる。ファッションも、それに乗り、高級感あふれるスタイルが全盛。数々の新人デザイナーが生まれる。今日、何人のデザイナーが残っているか。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “Mr.Novak” 学園アイビードラマ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“ミスターノバック” このドラマ 63年~65年 2年間放映され、大ヒット!シリーズは、ロサンゼルスのジェファーソン高校の理想主義的な1年生の英語教師、ジョン・ノバックが、生徒や同僚の教師の人生にしばしば巻き込まれていく姿を描いています。ノバック先生を演じるのはジェームズ・フランシスカス。日本では武田鉄矢の金八先生にあたるようなシリーズかと。 ===一部Wikipedia より引用しました===

アメリカの60年代学園ドラマなので、アイビースタイルを堪能できるのが嬉しいドラマです。

ノバック先生を指導支える校長役、とにかくオシャレなスーツスタイル。僕が若い頃ハマったコンポラスタイル。ラペルの細さと型の変化に特徴がある。また、短いサイドベンツも。写真のスーツは、フィッシュマウスと呼ばれていたラペルじゃないかと。

ノバック先生は、基本トラッドスーツ。ボタンダウンシャツにウィンザーノット、当時、ネクタイをウィンザーノットで結ぶのが流行り。また、タイバーを下の方に刺す。隣の学生は、マルチギンガムシャツにハリントンジャケットという、当時の学生定番スタイル。

第一話、電信柱コンビのジム・ハットンに似た彼のスタイルは、プルオーバーシャツ!ダークなバティックプリントや60’sプリント柄の半袖シャツがクール。背が高いだけで、アイビーセンスがアップするのが、よくわかる。

プリント半袖シャツ、夏のアイビー代名詞。そう言えばY2Kアイビーは、長袖のロールアップが主流でプリントシャツもまだきてませんよね。企画者がユニクロ的定番が強い今の時代は、あえて冒険しないせいでしょうか。それとも時代性かな。

第二話、お茶目なボーイ。当時大流行りのボールドストライプシャツを着ています。昨年あたりから、このような縦ストライプのシャツがポチポチ見れるようになってきました。

後ろのレディのワンピースも同柄で、このストライプ!イカしてますよね。隣のチェックシャツの女学生といい、このドラマはアイビースタイルの宝庫!

第三話、校長は、カラーピンシャツ、Mr.ノバックは、ショートポイントボタンダウンシャツにタイチェーン、どちらも60年当時のナローラペルスーツ、ナロータイ。

同僚の結ぶネクタイが素敵、写真ではわかりづらいですがバティックプリントタイ。60年代を感じさせます。

生徒のニット、ライン入りカーディガンがあたかもテーピングを施したジャケットの気分。ダークなカラーシャツを中に着るのも60’s

第一話から第三話までのシーンから、抜粋しましたが、初めに言いましたように 60’s~70’s の学園モノは、アイビースタイルがわんさか観れるので、ストーリーよりそちらにだけ気がいっちゃいます。”のっぽ物語” “ボーイハント” “アニマルハウス” “アメリカングラフィティー” etc. もっとも当時のTVシリーズは、DVD化されてないので、なかなか観れません。是非ともDVD化して頂きたいですが。まずは映画からでも観ましょうか。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / マドラスチェックの魅力

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

私事になりますが、2022/05/02 Kay の Instagram が乗っ取りにあい、手元から消えました。(その経過はまた別の機会で) その為、YouTube と Blog のアップ頻度が増しました。Blog も今週3度!そういうわけでお騒がせいたします。

さて〜大好きなマドラスチェックの話です。

マドラスチェック(Madras check)は、インドの南西部マドラス(現在のチェンナイ)あるいはその周辺地域の織物によく使用される格子柄。細い綿糸を用いた多色で大柄な格子縞。天然の染料によるにじんだ色模様が特徴。60年代使用された染料は滲み(bleeding) が出るが、現在作られているマドラスは、色落ち防止加工が施されている。アイビー、プレッピースタイルのファンが大好きで、インディア・マドラスとも呼ぶ。

1900年代前半、マドラスは、空調のない時代には通気性が高く暑い夏に耐えられると高く評価され、人気を博し、暑い地域で のワードローブとして定評のある素材となった。

アメリカでは、1930年代、カリブ海の暖かい海岸への休暇旅行はステータス・シンボルの一部になり、これらの楽しい旅行から戻った人々は、お土産としてマドラス・シャツを持ち帰った。ブルックス・ ブラザーズは、生地の特性に注目し、暑い季節の製品に組み込む。アメリカで最初にマドラスジャケットやマドラスショーツを作り、大ヒットを飛ばすことになる。

Authentic Model

60年代の初め、マドラスシャツは、当時増え続けた学生たちに圧倒的に指示され、アイビー・ルックとしてブレイクした。当時、インドの織工が使用していた天然染料は、汗で色落ちするが、むしろ洗濯後の色落ち味を学生たちは楽しむ。

クレージーマドラスと呼ばれるパッチワークされたマドラス地も、ジャケットやショーツに使われて人気に。派手な柄がさらに派手になるのだが、何故かしっくりくると感じるのはアイビー派だけだろうか。民族調の一つとして考えると、そう派手にも見えないのかと。

では、マドラスを使ったスタイルから

マドラスジャケットには、やはりオックスフォードシャツにニットタイ、これは鉄板でしょう。持ってくるパンツは、ほとんどのモノとの相性がいいのですが、特に生成りのコットンパンツとは、スーッと溶け込みあいます。

MENS CLUB より引用

ホリゾンタルのニットタイは、気をつけないとうるさ過ぎに。僕なら無地を薦めます。ラコステタイプのポロシャツも相性よしですね。今シーズンなら、オレンジ色のポロもいいですね。

MENS CLUB より引用

マドラスのネクタイもウィークエンドスタイルとしてカッコいいです。薄いコットン地なので、シワになり2シーズンくらいしか保たない贅沢品です。ただし週一で、綺麗なプレーンノットで結んで使用すれば、長持ちします。

@takahashi.hideki.790 より引用

意外にもマドラスパンツは合わせやすいです。思うほど派手にも見えませんし。ブレザーやシアサッカーからバラクータやプルオーバーシャツまで。勿論、相手側は無地柄ですが。もし柄を持ってくるのなら勇気とセンスが大変。

MENS CLUB より引用

まずは、このようにネイビーブレザーで、練習するといいかも。納得しやすいので。

70年代、80年代、マドラスのベルトも流行りました。最盛期には、ミニバック、サイフ、袋物、、いろんな品々が

これは、70年代初めのVANのバケットとレインコートのセット。雨対策には全然なりませんが。

ハリウッドスターでは、トニパキがまず浮かびます。フランス映画の際も、マドラスジャケットで登場してカッコよさを観せてくれました。

“Le scandale” ‘66

マドラスシャツの代表は、アメリカン・グラフティのリチャード・ドレイファス!マドラスチェック使いのモデル例、60’s の匂いがします。

“American Graffiti” ‘73

70年代、日本の学生たちも、こぞってマドラスシャツで決めました。

僕の好きな僕自身のマドラススタイルから〜

グレートロピカルウールのバミューダショーツ、ハイソックス、チャッカーブーツ、ストローハット、ニットタイ
ジャケットとベストを共地で、相性のいい、生成りカラーを合わせる
マドラスのベストは、シアサッカーに合わせやすく重宝、ネイビーブレザーにもグレースーツにも合わせます。

結論としては、マドラスは、柄が派手なのですが相手を無地にすれば、実に色んなスタイルに合わせやすいです。軽くて着心地もいいので、食わず嫌いの方も是非トライしてください。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “The Hot Rock” レッドフォードと曲者たち

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“ホットロック” 72年公開のこの映画は、ある意味ロバート・レッドフォードが大スターにブレークするための足掛かりとなる位置かと。勿論、もうすでに “明日に向かって撃て!” “夕陽に向かって走れ” の実話物でスターへの道を歩んではいましたが、マックイーンのレベルまでは遠かったです。それが、”ブリット” の監督ピーター・イェーツと組んだこの映画で娯楽映画でもセンスを感じさせるという事がわかり。この映画の後、スティング、追憶、ギャッビー、コンドル、etc で、本物の大スターへと。

“ホットロック” 作品としては、緻密な犯罪モノではなくコメディタッチな仕上げ。B 級映画の良さが感じられる作品。僕は、このくらいゆったりした内容もすきですね、女性絡みが全然ないのも70’s 特徴かと。

特にここだ!とか、これだ!とかはないんですが、バランスが良く、また共演者たちのチームワークの良さも感じられますね。

右から、ジョージ・シーゲル、ロバート・レッドフォード、ロン・リーブマン、ポール・サンド、

ジョージ・シーゲルは、68年公開の ”殺しの接吻” での刑事役が印象的。いつも70’s Styleが基本で、渋いオシャレさんです。

レッドフォードの70’sらしいビックなラペルのスーツ。ダンガリーウエスタンシャツにネクタイが当時の雰囲気をよく表しています。スーツにダンガリー!

やはりここでも、ダンガリーシャツにタイ、スエードのブルゾンを合わせる。

レザーブルゾンにUネックシャツ、なにか今っぽい雰囲気。

70年代、日本でもアイビーからニュートラに舵をきる。ロングポイントシャツがそんな時代を映す。スーツのラペルもネクタイもビックでなくては!といった70’s

共演の二人は、主にTVドラマで活躍した個性派。この映画でも飄々とした味を出している。二人のスタイルが好きです。ロンはホリゾンタルのTシャツが似合うし、ポールはアイビー派と思える。劇中でも、ホワイトジーズやブルージーンズに白ボタンダウンシャツにレジメンタルタイと決める

ポール・サンドの、何気ない洒落ぶりが好き

ロン・リーブマン、ここでもカッコいい横縞のTシャツスタイル、こんなシャツを僕も70年代に着ていたのを思い出します。

オレンジのドリズラージャケット、先日スティアンコル soutiencolの三浦氏にお会いした時、自社のオレンジのスィングトップを熱く語られました。スィングトップのカラー時代が来ても楽しいかと思います。

ポール・サンド、70年代TVスターなので、僕も詳しくは知らないのですが、なんか雰囲気のある方ですね。この映画でも、毎度オシャレな着こなしを魅せてくれる。

コメディアンというか、飄々とした感じが好き

TVドラマ(Can’t stop Music)でも New Trad な着こなしが憎い!ビックカラーボタンダウンシャツにワイドなレジメンタルタイは、僕らもハマりましたね。

“The Main Event” バーブラ・ストライサンドとの共演、当時トレンドのチェンジポケット付きニュートラスーツ

“黒いジャガー” のモーゼス・ガン、バルカラーコート、スプリットラグランスリーブ、前肩がセットインで後ろ肩がラグラン。70年代にラグランの進化系という感じで、流行りました。

この映画ポスターも楽しい

監督ジョージ・シーガルがロバート・レッドフォードと組んで、好き勝手に楽しんだなあ〜と思える映画、僕も楽しみました。是非!

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “West Side Story” NYストリートスタイルの原点

Kayこと慶伊道彦のCoffee Break

スピルバーグ監督の “ウエストサイドストーリー” が近々公開されるが、新作を観る前に61年バージョンの話をしてみたいと、、、(2021/12/10)

その後ゴールデンウィークにスピルバーグ監督の新作を観ました。勿論、大監督の作品ゆえケチのつけようがないです。ただ、さすがのスピルバーグも、これだけは敵わなかったのではないかと思います。それはもう居ませんし存在しませんし。(だからつかえないから) オープニングのマンハッタン上空からの俯瞰図風撮影 (風景が変わった) エンドロールのデザイン (ソール・パスのセンスも利用できない) ジョージ・チャキリスのキレッキレッのダンスパフォーマンス (今、89才です) いや〜〜やはり、60’s映画はいいですねえ〜〜

“ウエストサイド物語” 公開は61年、僕の田舎では、翌年だから62年春、高校生時代!仲間が2回観た、3回観た、と熱く自慢した時代。勿論、僕にとっても衝撃的な映画という以上の出来事。青春映画としてのストーリーもいいのだが、何よりNYのストリートキッズのスタイルに目を奪われた。あのカラフルなカジュアルに!それ以来60年経っていますから、恐らく10回以上は観てるかと。アイビー映画ではないのですが、何故か熱い共感を感じてしまいます。

このポスターには、参りました、カッコいい ジョージ・チャキリスの切れ味あるダンスに痺れる

冒頭、まずNYマンハッタンの全景のアップを真上から撮り、ダウンタウンからミッドタウン、そしてウエストサイドへとカメラワーク、現在のリンカーンセンターの裏通り辺りと言われてますから 60th. 8~10av. 界隈かと、真上からバスケコートに向かってカメラ目線が降りてくる。そこに不良少年たちがたむろしている。ここまでの映像が、実にカッコいいんです。

映画のタイトルデザインを担当したのは、グラフィックデザイナーとして名の売れている ”ソール・バス” 映画ポスターは勿論、オープニングのデザインも彼の仕事か。カッコいい!

オープニング、マンハッタンの真上からの光景を
ソール・バスの映画ポスター
ソール・バスのシナトラ映画のポスター 映画タイトルデザインに革命を起こす
“めまい” ポスターもバスが
始まりのシーンから、シャツの赤と壁の赤! 赤を画面いっぱいに!ここにもソール・バスのセンスを感じる

映画が成功をおさめたのは、人種差別、白人貧困層の対立という普遍的なリアリズムと”ロミオとジュリエット”をベースにしたミュージカル世界の非現実性、この相反するバランスが良かったと言われてます。勿論、貧しい若者たちの熱気を表現したのがヒットの最大かと。

ここでスタイルの面からの見どころを見てみましょう、まずはダンスパーティーシーンから。

カラフルなんです、ゴールドからパープルまで、 男女オシャレを競うダンスシーンが圧巻!
主役トニーのジャケット!アンバーイエロー、スラントポケット、浅いベントのコンポラスタイル周りの若者も、スリムタイにカラーピン
ジェット団の二人は、ゴールドのジャケットにスリムタイ。やはり、スラントポケットのコンポラスタイル で決める。60年代、アイビーはスノッブな中上流坊っちゃま御用達で、下町の若者は、この様なコンポラ風なスタイルか。
ドクの店前のシーンから、タータンチェックのジャケットやベストでシャレる 若さがはち切れる
バスケコートのシーンでは、当時のアメカジスタイル、スエット、Tシャツ、ハリントンジャケット、オックスボタンダウンシャツの着こなしも決まってます。ポーランド系移民のジェット団は、白のバッシュ!そして、プエルトリコ移民は、黒のバッシュ!
夜のコートのシーン、ブルゾンジャンパー
シャーク団、当時ジョージ・チャキリスのこのパープルシャツが大流行!これは、彼でないと着こなせないでしょうね。
同様に、ダンスシーン、ジョージ・チャキリスは、他の人とは違う抜群のダンス感覚があるなあ〜と当時感じたし、今でもそう思います。 チャキリスのベルトずらしもカッコよかった! 007ボンドはショーン・コネリーでなくちゃいけない様に、この役はチャキリスでなきゃいけないゾ
主役ながら影が薄いトニーことリチャード・ベイマー、“ジャイアント” のロック・ハドソンがジェームズ・ディーンに喰われてしまったように、彼もチャキリスに人気を奪われる。悪漢の方が、人気者になるのは、昔から古今東西変わらないかと。Coca Cola の木箱がいい感じ
この映画では、幾人か製作者側もカミングアウトしてますし、プエルトリコ系、ユダヤ系、ポーランド系など人種差別に反対するテーマも多く掲げています、写真は、トランスジェンダーの役どころで最後に活躍するエニバディーズ、この様に楽しい映画の中に社会問題を散らべています。
最後のエンドタイトルにも注目です。一番最後に道路標識が出てきます。そこに書かれているのは「No Left Turn(左折禁止)」「No Right Turn(右折禁止)」そして最後に「Keep Right(右側通行を守れ)」と書かれます。rightにはもうひとつ「正しい」という意味があります。これが最後のメッセージとして受け取ることができます。 *だんす道” より文章を引用しました*

エンディングまでもが、”ソール・バス” のデザインで光ってました!

音楽 / レナード・バーンスタインの名曲数々 “トゥナイト” “クール” “アメリカ” I feel Pretty” そして “マンボ” 沢山の思い出の曲と共に、またまた観直してみたくなりました。皆さんも!

“写真は、全てビデオからの引用です”

#Michihiko Keii #慶伊道彦 #ivy #ivystyle #menswear #アイビー

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / T.P.O.先駆者達からのメッセージ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

TPO とは、Time, Place, Occasion, いつどこで何を着るか、”TPOをわきまえる” 服装をしよう!70年代、口酸っぱく言われた事を思い出します。

近年では、TPOの意味合いも変わり、”社会状況、地域事情、消費者嗜好” などと解釈されたりもしています。TPOは、和製英語で1963年に国際化を掲げて発表されたようです。それが、VAN や MENS CLUB などファッション業界の思惑と重なり広まりました。

“いつ どこで 何を着るか” —- この11人のTPO —- =====MENS CLUB 08/67 #68 より抜粋====

VAN / 石津謙介氏

氏曰く、TPOは自己満足である。鉄色の紋付は私の一番好きなホームウェア。日中のビジネスウェアはブレザーがほとんどである。夜の会合では、ブラックスーツになるが、ネクタイが嫌で、時には白のタートルネックで出かけることもある。と、さすが粋なこだわりを持っていらっしゃいました。

作家 / 石原慎太郎

氏曰く、TPOなんてナンセンスである。服装の唯一絶対のルールは、自分がその場その場でそれを着て満足し、他人に迷惑をかけなければそれでいい。太陽族という言葉を生み出した氏らしい決めセリフですが、今日では、これが常識となってますよね。さすが先見の明あり。

俳優 / 伊丹十三

氏は、海外生活が長かったせいか、万事コスモポリタン的である。タキシードのTPOを心得ているとか、英国ダンディに通じるとか。やはりインターナショナルな装いで文化論を語れる第一人者。

映画監督 / 市川崑

氏曰く、着こなしで一番きらいなことは、着ているんだぞと言わんばかりの着こなしなので、自分では、あたかも裸のようになにも着ていない状態でいるのが好き。しかしこの写真で見る限り、シンプルにもかかわらずオシャレに気を使っていらっしゃいます。

俳優 / 川津祐介

氏曰く、お洒落ってやつは、ちゃんと秘策を練り、一生懸命やっていても、おしゃれなんかこれっぽっちもしていないんだぞみたいな顔をしていることじゃないか。これは、よくわかる感覚ですよね。”ガードマン” での抜群のオシャレさんが目に浮かびます。

服飾評論家 / くろすとしゆき

時代の寵児だった氏らしい言葉、一つだけピックアップして、家でくつろぐとき、いくら自分の家とはいえど、キチンとしていたい。いつなんどき不意の訪問客があるかもしれない。60年代70年代を引っ張ったIVY STYLE の先駆者、先導者。

イラストレーター / 小林泰彦

本場ガイド風のセーターが似合う氏曰く、ブレザーは将来、日本GPの審判長などを仰せつかった場合これを着て旗を振ります。アイビーからアウトドアまで、70年代のスタイルは、誰もが氏から教わる。

イラストレーター / 穂積和夫

アイビーなアイコンで僕らを魅了した氏曰く、アイビースタイル一辺倒だからスタイルは何年たっても古くならないし、ほとんどが既製服ばかりだからしごく経済的だ。いまだ現役でシャレっけ満点なのは、氏の持つヤングアットハートがそうさせるにちがいない。

他にも、服装評論家/星野醍醐郎、服装評論家/伊藤紫郎、カメラマン/大倉舜ニ、

やはり、当代一のうるさ方スタイリッシュな方々ばかりなので、敢えて外した言葉もありますが、皆さんそれぞれTPOをわかってオシャレを楽しんでいらっしゃいます。

ここでのまとめとしては、まずは洋服の歴史(大層な言い方ですがちょっとした) やディテール、基本的ルール、これらを知る事がまずは大切。周りから浮かないスタイル、溶け込むスタイルがよろしいかと。その後、目が慣れて場にも慣れて自分磨きも進んで、順々に自分の個性というか崩し方を加えていけばよろしいかと。最後は裸でも許される!なんてことになれば仙人クラス。

写真、文章は、MENS CLUB 08/67 より引用参考にしました

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw

慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / ブラックニットタイの魅力

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

春から夏にかけてネクタイをするスタイルの際に重宝するのがニットタイ、なかでも特に黒のシルクニットタイは、シーン、スタイルを問わない。

僕は、一年中この黒のニットタイで過ごしています。秋冬は、ウール、カシミヤのニットタイもしますが、秋冬でもシルクを合わせるのが好きです。艶のないツィードジャケットに艶のあるシルクニット、それもAscot社のようにギシギシ音が鳴る凸凹感あるニットタイが気分良い。

編み方ですが、基本2種類あり、下の写真のニットは、”ハンドフレーム” とか “ファッションニット” などと言われるハンドメイドニット。重くてしっかりした味を楽しめます。まずニット生地を作りその後でネクタイ形に縫い込む。一般に売られているニットタイは、生地をマシーンで編むのが普通で、手編みでないのでやや軽いです。それはそれで軽い感覚もいいですね。僕はスリムタイの際は、その方が好きです。

特にしっかりと重い編み地のAscot Tie

もう一つのニットタイは、鹿子編みといい、ソックス編みマシーンを少し改良した機械で筒状に袋編みするもの。プレーンな表面が特徴です。6cm以上のニットタイになると、ちょっと物たりさがでますが、4~5cmのスリムニットですと、むしろこの方がクールです。僕らIVY世代は、このニットタイで学んだので、愛着が半端じゃないですね。

鹿子編みニットタイ

次に形ですが、一般的には、鉢巻の様にスクエアエンドの大剣と呼ばれる部分が水平にカットされています。(上の写真)

もう一つの形は、ネクタイの大剣のエンドをしたもの。なんとなく普通のネクタイのように見えるので、ビジネスマンスタイルには好評です。(下の写真)

1920年代には、もうニットタイは存在した様です。手編みでつくれるので、家庭で、ちょうど手編みセーターを恋人や息子のために編んだ様にしてプレゼント。大恐慌や大戦後、労働者階級や貧しい大学生は、手軽に入手できるニット・タイを盛んにしました。シルクタイは、エリートクラスのために人気がありました。大戦前後の1920~30年代を舞台にした映画のシーンでは、労働者が間に合わせにニットタイをしていたり、そうかと思うとニットタイをカッコよく合わせる将校もいたりで、当時のニットタイ事情が伺えます。

では、ハリウッドアイビースターから、ニットタイ合わせの魅力を見ていきましょう。と言っても、皆、黒のニットタイを合わせるシンプルなスタイルですが。

Anthony Perkins / Slim Knit Tie
Steve MaQueen / Slim Knit Tie
Bill Murray / Short Button Down
John Gavin / Seersucker Suit
Rod Taylor / Coin Tie Bar

——-以上の写真は、全て引用写真です——-

ブラウンスーツ、レッドギンガムチェックシャツ、60’s Tie Bar、黒ニットタイ、着ている茶スーツと赤シャツは意外と相性がいいですし、あとはニットタイの黒が柄を鎮めてくれます。

という事で、今シーズンまずはブラックニットタイで組み立てしませんか。きっと新鮮な夏スタイルを堪能できるでしょう。

#michihikokeii #ivy #ivystyle #ivylook

Insta/kay_standard_style

https://www.instagram.com/kay_standard_style/

YouTube

https://youtube.com/channel/UCxj5YwwDwalluSQ6hfmncQw