日本のアイビーは54年、VANとMENS CLUB (男の服飾讀本) を両輪として広がっていきますが、64年には大流行スタイルとなります (みゆき族現象も起きますし) 。MENS CLUB は、63年に”男の服飾讀本”から名前を変えて創刊、アイビースタイルの蘊蓄を教えてくれました。季刊誌から月刊誌となり当時の若者は発売を楽しみにしていたものです。特に、65年の43号、アイビー特集号はオーセンティックアイビーのベスト版として、今ではなかなか手に入りにくい。
ここしばらくパンツのカラーはカーキーやアーミーグリーンなどアース系でしたが、どうやらクリーンなカラーが勢いを増してきたようです。ちょっと綺麗めのクリームやミント、そして本命のエクリュやホワイト!こんな色のパンツに綺麗めラインをしっかりと入れてプレッピーな気分を味わう。そこで基となる80年トレンドのプレッピーについて MENS CLUB の写真を取り入れながら解説いたします。
80年、ニュートラディショナルを代表する ”ジェフリー・バンクス” お得意である絹綿麻ミックス素材のサマーツィード・ジャケット・スタイル、ジャケットとパンツのカラー合わせが80年代ぽい綺麗めもう一人当時の人気TRADデザイナー ”サル・セザラーニ” 色の組み立てにひねりが得意技!クレリックシャツのクリームにネクタイのピンクを合わせ、ミックスカラーのジャケットを持ってくるという当時は斬新な色合わせサル・セザラニのパステルカラースタイル、ニュートラルな合わせは、今日でもモダンを感じさせます自前ですが、似たような色合わせなので紹介します、エクリュを柱にして淡いクリームとベージュを持ってきました。大御所ラルフ・ローレンのパステルカラーは、上記の二人と違い、ややストロングなパステル。ピンクやイエローの重ね合わせ。”華麗なるギャッビー” ニートネス!ラインのしっかりと入ったコットンパンツ、ウォッチポケットとインタック付き。ホワイト・パンツが魅せる、綺麗めポロシャツや肩に掛けたセーターがプレッピー仕様。アース系のジャケットを持ってきても、パンツとシューズにホワイトを持ってくる事で綺麗めに。ブルックスブラザーズやケーブルカークロージングなどのカタログスタイルに注目!ベージュジャケット、綺麗めパンツとリボンベルト、生成りのコットンベストを合わせる、80’s プレッピー MENS CLUBより引用上記写真の気分で僕のスタイル、シャツとソックスにイエローを、そして生成りのサマーコーデュロイ・ベストを取り込み、ニートネスに纏めるバラクータ・スタイルでも、ニートネス!パンツに淡いグリーンを合わせる事で。今シーズンは、この様な綺麗めジャケット・スタイルをプレッピーに組み合わせるのがクールチノパンには、このようにラインをしっかり入れます ホリゾンタルストライプのポロがニートネスヘンリーネックTやボーダーTも綺麗めパンツで決める MENS CLUBより引用今シーズンは、この様にグレーウール・ドレスパンツが逆に面白い。シアサッカージャケットスタイルでもドレスに決めるのが、今年流!ニュートラルカラーでまとめ、ダークなニットタイで締める。ホワイトを中心にして今シーズンは纏めるサマー・ジャケットには綺麗めイエロー・ポロシャツが、プレッピー気分マドラスショーツがプレッピー、合わせる白シャツにインするのは、カラーTシャツが新鮮カットしたホワイト・ジーンズのショーツ、ラガーシャツとシアサッカー・ジャケットの組み合わせも新鮮
マークホテルは、メインタウンからあまりにも離れているので、市場調査には不便でした。そこで前回リサーチの途中で立ち寄ったカフェのホテルに次回より宿泊。特に目立つ取り柄はないのですが、何せ場所が最高!5&6av. x 56St.という抜群の立地、バーニーズ、バーグドルフ・グットマンをはじめ名だたるブティックが10分圏内、忘れ物しても即戻れる近さ。あと、これといった特徴もないシンプルなホテルですが、無駄がなく価格的にもバランスの良く広い部屋、一応、オープン仕様の二部屋設計なので、友人も招けました。随分長いこと、このホテルからのマーケット・リサーチをやりました。
BLUE BAR ここのマティニが、いわゆるニューヨーク・マティニそのもの、大ぶりのグラスにたっぷりと注がれていて、飲み干すと確実に酔っていました。 写真は、現在のブルー・バーです。
ROYALTON NEW YORK
5av. x 44st. にあるロイヤルトン・ホテルは、80年代カルチャーから生まれた新しいムーブメントなブティック・ホテルです。イーストヴィレッジから始まったニューカルチャーは、ヤッピー文化を払拭、クラブだけでなくホテルやレストランにも影響を与え、その走りがこのロイヤルトンホテルです。その後、近くにパラマウントホテルなどもできて来ましたが、このホテルがやはりナンバーワンです。80’sなカルチャーを感じることができます。このホテルに泊まって、ダウンタウンのナイトクラブまわりをするのが刺激的で、ファッション・ピープルたちの溜まり場でした。まさに、クレージーな80’s気分を満喫するために、このホテルを選びました。しかし、ブティック・ホテルは使い勝手が悪いので、一度きりでしたが、いろんなファッショナブルなゲストと出会い想い出は多いです。
44丁目は、非常に便利。イーストに行けば、すぐにブルックスブラザーズやポールスチュアート。ウエストに行けば、ブロードウェイも近く簡単な食事するには困りません。20分くらいでアッパーのショップはホボ行くことができますし。(72 POLO だけは、タクシー) ダウンタウンだけは、タクシーか地下鉄を使うしかないです。
ノリータ地区にあるこのホテル”ノリータン” リトルイタリーや中華街、またトレンドとなったElizabeth St. にも隣接、イースト・ヴィレッジに近く、この界隈を探検するにはピッタリなロケーションです。たくさんのニューウェーブなお店をチェックするのにも便利です。新しいニューヨーク・カルチャーを身近に感じられますし。僕のNY出張の歴史、終わりの頃は、このホテルばかり使っていました。価格もリーズナブルで心強かったですし、このエリアも気に入りましたので。