慶伊道彦 IVY STYLE 講座 / 雑誌から60’s以降を読み解く

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

2000年代に入り、ニューヨークでアイビーが復活!新しいアイビースタイルを街で見かけるようになりました。ポロやブルックス・ブラザーズなどの今日ではクラシックに位置するブランドではなく、ダウンタウンやブルックリン発のヘリテージ感覚、ヴィンテージ感覚といった感じでしょうか。今日のストリートスタイルにも繋っていくかと。

10数年前になりますが、NY訪問の際、ちょうどFIT主催の “IVY STYLE” 展があり、運良く見に行くことができました。40’s, 50’s, 60’s, 70’s, 年代別に。そして ヴィンテージウェアと共にBrooks Brothers, J.PRESS, POLO, TOM BROWN, 他ショップとデザイナーをアーカイブ別に取り上げアイビーの流れが納得できる展示でした。アイビースタイルの年代の流れを読み解く貴重な時間でした。

“FIT” 主催
シンポジウムもあり学問的に取り上げられていた

IVY STYLE では、日本が先行していましたが、やはり本場のアーカイブには敵いません。当然、アイビー資料には事欠きません。英語本の資料を読み解きできれば、もっと深く体系化できるのですが、日本語では、メンズクラブ頼みです。

50~60年代は、オーセンティックアイビーの全盛期!アメリカでは満開期、日本では開花期、そんな時代を雑誌から読み解いていきましょう。

日本のアイビーは54年、VANとMENS CLUB (男の服飾讀本) を両輪として広がっていきますが、64年には大流行スタイルとなります (みゆき族現象も起きますし) 。MENS CLUB は、63年に”男の服飾讀本”から名前を変えて創刊、アイビースタイルの蘊蓄を教えてくれました。季刊誌から月刊誌となり当時の若者は発売を楽しみにしていたものです。特に、65年の43号、アイビー特集号はオーセンティックアイビーのベスト版として、今ではなかなか手に入りにくい。

この雑誌を隅々まで読破すれば、いっぱしのアイビー通と自慢できる
オーセンティックアイビーが、今日新鮮!
今の雑誌では見られない写真構成が逆に新鮮!

MENS CLUB 当初の編集部は、実に限られた方々のみで、まあ〜アイビーを知ってる方でなくてはいけないので当然と言えば当然。石津祥介氏、くろすとしゆき氏、二人の執筆者を中心にして、イラストは穂積和夫氏、写真は林田昭慶氏、アイビーリーグ関係で長谷川元氏、これらの方々に西田編集長が纏め役で。

石津祥介氏が編集したこの号で、イラストに大橋歩さんを起用したのがきっかけで “平凡パンチ” 創刊号の表紙に抜粋され大人気イラストレーターとなる。
文 : 石津祥介 多くの文章を掲載する
“KENT” ブランドの誕生もこの頃、 モデルに ジェリー伊藤を起用

その後、70年代に入りオールドアイビーも受難期がきて、ニュートラッドやウエスタン、アウトドアなどがアイビーに取って代わります。

MENS CLUB にもその余波が。暫くは、よく分からないコンチなスタイルの提案となり、雑誌の魅力も薄れました。しかし、70年代後半になり、アイビーの復活、プレッピーブームがやってきました。それが雑誌にも良い影響を与え、MENS CLUB は、再び輝き出したのです。

この号は、ベストマガジン!HARVARD 現地ロケ学生たちの普段着ルックが、当時新鮮に映りました
50号記念で神宮球場で撮影、50通りのアイビースタイルが一堂に

5年前から、神保町の古書店 ”MAGNIF” に通い、MENS CLUBや洋雑誌を漁り、アイビーの再勉強。 やはり、アイビー理論というか理屈というか、それに関する文献はメンクラが一番!特に60年代モノ、そして特集号や別冊、それらはアイビー資料の宝庫です。(勿論、アメリカには沢山のアイビー本がありますが、英語のハードルが高い)

“MAGNIF Jinbocho” にて

洋雑誌では ”GQ” が現在も発刊を続けていますが、’58に Gentlemen’s Quarterly とタイトルを変更し業界誌から一般顧客の為の雑誌としてスタート。’67 に”GQ” と雑誌名を変更。60年代では、コンテンポラリースタイルを中心にして紹介していましたが、70年代にはいり、サイズを大判からA4に縮小、最新のAmerican Style にシフトチェンジ、POLOスタイルなどを紹介し、New Traditional Style の指針となる雑誌に。

New Traditional Style

僕が二十代前半の頃、特に好きな洋雑誌は “Mens Wear” 本場アメリカ東海岸アイビーなスタイルが満載!日本のメンクラと読み比べ勉強したものです。 残念ながら、70年代半ばには廃刊となりました。後に、”M” として一瞬だけカンバックしましたが。

60年代の N.Y. ショップ写真
この様なIVYな写真で構成されていました

* 以上、掲載写真は手持ちの雑誌からです * MENS CLUB, 男の服飾読本, GQ, Mens Wear,

最後に、雑誌ではないのですが、ショップカタログもアイビーを知るための大切なツールです。Brooks Brothers, Cable Car Clothiers,,,

プレッピー時代は、カタログからの通販スタイルが流行りました。定番を自分らしくミックスするプレッピーを楽しむようになりました。カタログが充実していた時代です。

Cable Car Clothiers カタログ

アイビーからプレッピーと時代は移り、その後POLO、J.Crew、AIME、、、とアイビーは、今も進化し続けています。

70年代プレッピー・スタイル / MENS CLUB

この様なアイビー変遷話を、孫世代の若者と語る時間は、なに物にも変え難く、まさにコーヒーブレーク!アイビーが世代間を繋ぐ役割を果たします。

*ジェントルマンスタイルの須田さんと*

*この投稿は、一昨年の記事の改訂版です*

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