慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / サマー・スタイル 7 Days

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

Kay流、夏のお出かけスタイル七変化

1: シアサッカー・セットアップにホワイト・バックス、イエローのクレリック・ボタンダウン・シャツにレジメンタルのボータイ、と教授然と構える。キャップを持ってきました。ここはパナマ・ハットが自然な合わせ方ですが、このハズシがポイント!

2: カーキ・グリーン・コットンスーツ、ここはセオリー通りストロー・ハットとブラック・スリッポン(英国調) 、クレージー・シャツにクラブ・レジメンタルタイを合わせる。チノ・セットアップと言うカジュアル感が強くでるスーツ・スタイルなので、正調で合わせてみました

3: ネイビー・リネン・ブレザー、ポケットに白の縁取りを施したブレザーを生かし、その他合わせる物を白としました。シャツ、キャップ、スニーカー、水玉ボータイ、そしてパンツのみに色柄を。カムフラージュ柄のパンツでハズシを狙いました。

4: ネイビー・W4ボタン・ブレザー、今シーズンのセオリー通りホワイト・ジーンズを合わせました。シャツにはピンクのボタンダウン、ブルーのスニーカー、マドラス・タイと色を加えてプレッピー風に。

5: リネン・タータンチェック・ジャケット、ホワイトのセーラー風ワイド・パンツとストライプのマリーン・シャツを合わせました。インナーにはホリゾンタルのV・Tシャツを。

6: 夏のイメージ・シャツ、ボールド・ストライプ・シャツを中心に組み立て。ストライプの色に合わせライト・ブルーのハリントン・ジャケットとハイカット・スニーカーを持ってきました。胸元にはコットン・バンダナ、リネン・ハットを加え大人の感触を。

7: 最後に好きな夏のコーディネートの一つ。!グレー系シアサッカー・セットアップにビック・マルチギンガムチェック・シャツ、それにブラウンのニットタイを合わせる。ブルーのチェックシャツにブラウンのニットタイが映えるのです。今回は、クラシックなパナマハットとコンビのスリッポンを持ってきて紳士然とした佇まい。

以上、KAY流7Days でした。

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慶伊道彦 IVY Style 手引き / Crazy Madras Jacket 7 Days

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

シアサッカーと共に夏のジャケットの主役、マドラス・ジャケット、意外にも合わせ方は簡単です。大柄なチェックのジャケットにも言えることですが、他のアイテムにチェックを持ってこなければよいだけです。合わせる色もそれほど難しくなく、つまりどんな色でも失敗ではなく色数を絞れば良いだけです。

1st.Day

まずは、ジェントリーなスタイルから入ります。コットン・パンツとはいえ、ネイビーのパラシュート・クロス生地のパンツは、マドラスに落ち着きを与えてくれます。それに合わせてネクタイもネイビーとします。今日の場合、ハットにデニム地を持ってきたので、タイもデニス地にしましたが、ニットタイはピッタリです。シャツは、イエローのクレリック・シャツ、クレリックは衿とカフ部分が白なので、ゴッチャリとしたクレージー・マドラスに合わせやすいです。勿論ホワイト・シャツが鉄板な合わせです。ボタンダウンでなければいけないのかと迷う方には、是非!洗いざらしなボタンダウンでと答えます。マドラス・チェックはアイビーを代表する柄なので、やはりアイビーなシャツが相性良いかと考えます。たまには、オックスフォード地レギュラーやラウンド・カラーにタイバーなんて気取った合わせも楽しいですが。シューズは、ホワイト・バックスを選びましたが、ブラックのスリッポンなどもクールかと。

2nd.Day

パンツにミディアムグレー・サマートロピカル・ウール地を合わせました。こうすれば派手なチェック柄も落ち着いた感じになります。シャツは、ライト系ならば、どの色でも大丈夫、イエロー、ピンク、ブルー、オレンジ、、今回はピンクを合わせてみました。ネクタイは大柄シンプルなレビメンタル・タイ、ここはブラック・ニットタイが鉄板の合わせです。キャップとスニーカーを合わせてストリート気分で臨みましたが、ブラウン・プレーントウでよりビジネス気分も良いですね。

3rd.Day

パンツに今シーズンの気分でもあるホワイト・ジーンズ、シャツにホワイト・リネン・シャツ、それにブラック・ニットタイといきました。ダーティー・バックス・チャッカーブーツを合わせる。グリーンのホリゾンタル・ニットタイでプレッピー気分を味わうもよし。

4th.Day

日常履きのベージュのコットン・ワークパンツ、それにイエロー・ボタンダウンシャツを合わせました。ステレオ感を弱めるために派手なレジメンタル・タイ、派手でも柄がプレーンだと問題ないかと考えます。ワラビーを履いてワーク感を落ち着かせます。

5th.Day

さらにストリート寄りのミリタリー・パンツ、ネクタイなしのポロシャツ・スタイルで。今シーズンのポロシャツは強めなカラーが気分かと。スニーカーにも色を持ってきてプレッピーなマイルド感を出しました。

6th.Day

ハーフ・ショーツ、シェラ・デザインの60/40、それに今回はラグビーシャツを合わせた。ラグビーシャツも衿は白なので合わせやすいです。この様に見た目が派手なマドラス・ジャケットですが、合わせ方は実に簡単です。ゴテゴテした柄を持ってこなければ、ポロシャツ、Tシャツ、関係なく合わせてくれます。

7th.Day

最後にバミューダ諸島お墨付きのスタイルから。サマー・ウールのハーフ・ショーツ、ホワイト・ボタンダウン・シャツ、ブラック・ニットタイ、ブラック・チャッカーブーツ、ストロー・ハット、そして勿論ブラック・ハイソックスできめます。60年代アイビー・スタイルは、ズーット変わらず続きます。

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慶伊道彦 IVY TEXT / ディテールを活かすビスポーク術 ポイント

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

IVY SUITS をオーダーする時の心構えを理論武装しましょう。

ここにこだわろう!

1: サイズ

テーラーが一通り貴方のサイズを計ります。その後、トークに移りますが、そこで名人テーラーの言いなりにならない事。肩に添うように少し落ちた感覚のナチュラル・ショルダーをくどく希望する。肩線が少し広くなる事で、絞りのないアイビー・スーツは、自然とゆったりとしたボックス・シルエットを得ることができます。( 少し前のトム・ブラウン時代は、肩線が食い込む感覚がトレンドでした、因みに) 当然ノーパットもしくは薄い一枚芯を希望し、肩の仕上げは、縦割りもしくは片返しで肩を丸くなるように仕上げ。アイビー野郎にはロープド・ショルダーなるセヴルローの流儀とはさようならしましょうか。

2: ステッチ

ミシン・ステッチもアイビー野郎には大切なディテールです。ステッチしてますよ、とテーラーが言っても、抜けているところがあります。肩返しした肩のライン、ポケット周り、袖の縫い込み、パンツの側線、意外とステッチがありません。70年代後半のニュートラ時代には、敢えてステッチを外すのがトレンドでした。その後、プレッピー時代が来て、本来ならアイビー・ディテール復活となるべきだったのですが、多くのメーカーが、理論をよく理解していなかったからかそのあたりを端折ってしまいました。結局、マシン・メードの進化というか発展が、大切なディテールを省いたと言えます。アイビー野郎としては残念極まりない事件でした。

3: ボタン位置

上着は、当然 3ボタン その間隔の基本は、12~13cm と広めです。出来ればこうありたいのですが、身長175cm まで行かない方は、僕がチビだから分かるのですが、せいぜい11cm位が精一杯。因みに僕は、ボタン間隔を広くしたいので、第一ボタン(折り返しで見えない) と第二ボタンの間隔を狭くしていました。そうする事で第二と第三ボタンの間隔を広く取れると考えたのです。

袖ボタンの間隔は、どなたも広くすることが出来ます。基本は、2.5cmですが、3cmまでも考えても素敵だと思います。

通常は練りボタンをつけますが、グレー・スーツの三着目あたりで、少し遊んで黒蝶貝ボタンを付けてみるのはいかがでしょう。ちょいと粋な肩の力が抜けたスーツ・スタイルとなります。

4: ポケット

男性の服にはポケットが沢山付いています。ここにも細かい注意が必要です。特に携帯のサイズは毎年の様に変わります。内ポケットのどこに入れるかを決め、そこに収まるポケット・サイズにしなくてはいけません。他にも各人のポケットの使い方があるので、それをハッキリとテーラーに告げてください。存外ポケットに携帯が収まらない!なんてこともありますので。

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慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / Seersucker ‘23 組み立て

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

夏になれば想い出す、貴方とシアサッカー!なんてくらいシアサッカー・スーツとジャケットは、春夏シーズンの強い味方。そこで今シーズンっぽい組み立てを7通り考えてみました。曜日毎か七変化か

月曜 : シアサッカー・スリーピース!まずは穏やかな組み立てからスタート。白のボタンダウンシャツでいいのですが、ここはあえてチェック・シャツを取り入れる。色の綺麗なマルチ・ギンガムチェック・シャツに濃茶ニットタイを合わす。シワ加工のリネン・ハットとホワイト・バックスで、50’s風タウンスタイル。

夏の主役!シアサッカー生地のスリー・ピース・スーツ、それをバラバラにして其々を活用して組み立てができます。ジャケット、パンツ、ベスト、別々で。そこで、火曜のコーディからは、そんなスタイルで。

火曜 : シアサッカー・ジャケット!パンツに鉄板のグレー・トロピカルパンツ、白ボタンダウン・シャツ、紺✖️白のレジメンタルタイを合わせオーソドックスに。キャップとスニーカーを白にしてニートな雰囲気を出しました。さらに、ブルーのコーチ・ジャケットを合わせる事で、スポーツ感覚をプラスしました。

水曜 : ベスト付きのジャケット・スタイル!それにホワイト・ジーンズを合わせ、今シーズンらしい香りを。ホワイト・ジーンズに合わせるシューズは、ダーティー・バックス。相性がいいです。レジメンタル・タイとキャップをグリーンで合わす。さらに、肩に掛けたセーター、シャツ、タイの色をイエローで。色数を少なくする事でスッキリ感が増す。

木曜 : シアサッカー・ジャケット!シャツをマドラス・シャツ、パンツをチノパンにと、ある意味ゴクゴクスタンダードな合わせのアイビー。見た目以上に誰にでも似合う。

金曜 : シアサッカー・ジャケット!ナイロンのパーカーとミリタリー・パンツを合わせストリート感を前に出す。キャップとスニーカーもストリートよりに、VANSチェッカーボードのスリッポン・スニーカー。首元のコットン・スカーフで少しだけ大人っぽくする。(パンツにラインが入っているのは畳ジワでご愛嬌)

土曜 : シアサッカー・パンツ!ネイビー・ブレザーとボールド・ストライプ・シャツを持ってきてマリーン風味に。したがって合わせる色は、ネイビー✖️ホワイト!

日曜 : シアサッカー・パンツ!コーデュロイのプルオーバー・シャツ、中に細かいホリゾンタルのTシャツをチラッと覗かす。上着の代わりに、スエット・セーターを肩に掛けたり腰に巻いたりと。ストロー・ハットとダーティー・バックスでカジュアル過ぎを抑える。

以上、僕のシアサッカー一週間スタイルでした。シアサッカーは、組み合わせが比較的自由で簡単。是非!皆さんも色々なトライを!

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慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “マンハッタン” 70’s New York Style

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“MANHATTAN” ‘79

ウディ・アレン作品の中では、僕の最も好きな映画です。残念ながら、ME TOO運動で、作品の評価も下がり出演者の多くも拒否反応をしめしています。アマゾン・プライムでも観れなくなりましたし。しかし、ガーシュウィンの”ラプソディ・イン・ブルー”で始まる70年代NYの風景!オープニング・シーンだけでも堪能させてくれます。その後の映画制作に多大な影響を与えたに違いありません。

その名作を、STYLEの面だけを捉えて楽しく語ってみようと思います。

マーゴと美術館を訪れるシーン、向こうの背景に映る二人の男性、なんとマドラス・ジャケット!この辺りにもスタイルにこだわるウディの面目躍如が伺えます。そして、本人が着るのは、M-65 フィールド・ジャケット、好きなんでしょうね、よく着るシーンがありますから。当時、ニューヨーカーの間で人気になっていたのがヴィンテージ・ミックス・スタイル。Trad にどこか一点ヴィンテージを差すスタイル。

ダイアンとのシーンでは、違ったフィールド・ジャケットを着ています。胸ポケットが目立ちます。どちらも、ボタンダウンシャツとチノパンで合わせています。

デニム・ジャケットにタータンチェックシャツ、胸からTシャツを覗かせます。

タッターソール・シャツ・ボタンダウン、ブリティッシュ・チェック・シャツをいろんな場面で着ています。チェックはストライプよりインテリっぽくて印象が柔らかになるので、ウディ好みなのかと。

POLO ニュートラのジャケット、ワイド・ラペル、二つボタン、袖ボタン4個はこの頃から目立ち始めました。それまでは、純正アイビーの2個が普通でしたから。エルボーパッチも70年代ブレークしました。映画では、インテリ役は、大体がこの系統のジャケットを羽織ってイメージを出しています。深いサイド・ベントもニュートラのお約束ごと。

ツィード・ジャケットに、ダンガリー・シャツを合わせています。ウエリントン・メガネ、ニュートラのツィード・ジャケット、ボタンダウン・シャツ、首元から覗くカラーのTシャツ、チノパン、当時のニュートラのお約束事でした。

このシーンもいいですね〜 タキシード・スタイルなのですが、ウディはなんと白のボタンダウン・シャツを合わせています。60年代、ロバート・ケネディが、タキシードの下に白のモック・タートルネック・シャツを合わせました。その後、タキシード・ルールが穏やかに変わっていきました。ジーンズを合わせたり、スニーカーを合わせたりと、一点カジュアル要素を入れるのが流行る。但し、フォーマル感をキープするのが大切な約束事。

オープニング・タイトル・シーンから〜 “アニーホール”と、この映画から、ニューヨークのイメージに対する一般人の見方が変わり始め、観光客も増えるようになりました。60年代後半から80年代初めまでのNYの治安の悪さは有名でしたから。こういったシャレた映画の効果は、下手に役所が大枚の費用をかけるよりは、ズーッと効率が良いという見本ですね。当時のコッチNY市長の温かい援助に対してエンディングで感謝のクレジットも!

“EMPIRE DINER” 70年代カルチャーのアイコン

ウディの言葉に “映画は、その当時の街並みを写し、先々に残す街の資料となる” と語っています。まさにその通り、ウディは、ニューヨークのストリートを走り続け、街並みを映していきます。ニューヨーク復活の功労者!

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慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / 紺ブレザーで一週間のスタイル

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今シーズン、ブレイクの?(毎シーズン言ってみたいだが) 紺ブレザー!シーズンの変わり目変わり目非常に便利なお助けジャケットです。そこで、紺ブレ一着での七変化を一週間に見立てて考えてみました。

Mon. (月曜)

まずは、週初めのオーソドックスな合わせ方から入ります。白ボタンダウン・シャツ、シンプル・レジメンタルタイ、ウール・トロピカル・グレーパンツ、この三点をまず押さえます。あとのアクセサリー類は、その時その時の気分で足し引きします。ここでは、ワインカラー・ポケット・チーフ、カラーピンもしくはタイ・バー、シアサッカー・ベスト、ストロー・ハット、プレーン・トウ・シューズ

Mon. (Another Style)

紺ブレとグレーパンツ、白ボタンダウンはキープして、ストリート感覚をプラスしてみました。それが、キャップとスニーカー、これを入れ替えするだけで、簡単に今どきタウン・スタイルとなります。ネクタイも黒ニットタイに変えます。

Tue. (火曜)

ネイビーのコットン・パンツを合わせます。それに伴いネクタイは紺白のレジメンタル、そして胸にはリネンポケットチーフ、足元はホワイト・バックスでネイビー&ホワイトを意識しました。マリーン感覚なベストをプラス。リネン・ハット

Wed. (水曜)

シャツにピンクのボタンダウン、タイをグリーンのホリゾンタル・ニットタイ、それにチルデン・ベストを加えてプレッピー風に。パンツをシアサッカー、靴をホワイト・サドルシューズにしてサマーを意識。

Thu. (木曜)

今シーズンのマスト、ホワイト・ジーンズを中心に組み立て。イエロー・ボタンダウン・シャツにライトグリーン・ニットタイを合わせプレッピー風に味付け。ホワイト・ジーンズにはダーティー・バックスが合う。クレージー・マドラス・ベスト

Fri. (金曜)

カジュアル・スタイルで臨む。ルーズフィット・ホワイト・パンツ、チェックのウエスタン・シャツを外だしで、中にはロゴ入りホワイト・Tシャツ。スニーカーとバケットでキャンパス感を出します。

Sat. (土曜)

マドラス・プルオーバー・シャツにカーキーのハーフ・ショーツを合わせる。軽いハーフ・ショーツには、重く感じるチャーカー・ブーツ。ヘンリー・シャツをインナーで

Sun. (日曜)

クレージー・マドラスのバミューダ・ショーツを中心に組み立て。ホワイト・シャツで色柄が過剰になるのを避ける。中のTシャツ、肩にかけたスエット・シャツをバーガンディで纏める。デザート・ブーツ、アイビー・ベルト、ホワイト・バケット

応用範囲の広い紺ブレザーですから、まだまだたくさんの組み合わせが考えられると思います。それぞれの納得しっくりくる組み立てで、春シーズンを楽しみましょう!

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慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “Everybody Want Sam” 80’sカレッジ

Kay こと慶伊道彦のCoffee Break

“エブリバディ・ウオンツ・サム” 2016年公開の映画ですが、舞台となるのは、1980年の8/28と、まさに80年代!ゆるい野球部大学生たちのおバカぶりの日常を描く。監督は、大傑作 ”6才のボクが大人になるまで” の、リチャード・リンクレイター。

80年代といえば、プレッピー・ブーム!しかし、テキサスの田舎なので、そんなトレンドとは関係もなく服装もユルイ。それでも時代を表してキレイめカレッジ・ルックになっているのがわかる。学生たちのスタイルも保守回帰となり、ラコステ・ポロ、Vネック、クルーネック、ホリゾンタル、、アイビー的な普段着のカジュアル・スタイルを観ることができます。

一人だけ目立ったのが、このスタイル!ウエスタン・シャツを中心にして、バランスの良い組み立てが光る!

リチャード・リンクレイター監督は、93年にも学園モノを撮っています。”バッド・チューニング” 映画の舞台となるのは、70年代!同じテキサスの古き良きアメリカの田舎町。十代の等身大のはじけっぷりを描いています。70年代といえばヒッピー文化、その影響か若者たちのスタイルからは、サーファーに代表される西海岸風カジュアルを感じる。

同じ監督の同じ学園モノ映画ながら、わずか10年違うだけで、これだけスタイルが変わるんだ!(勿論、それ以上に社会環境が変わったわけですが) そんなアメリカのサブ・カルチャーの変化なども勉強になる、二本の映画でした。同時に観ると比較しやすいです。

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慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / 紺ブレ・スタイル着回し

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春シーズン到来!となれば、紺ブレつまり紺のブレザーの出番。ここ数年来ズーッと言われ続けているのですが、今年こそブレークか。とにかく、着やすい、合わせやすい、上品にみえる、いいことずくめ。

皆さんのタンスには、トム・ブラウン時代のタイトなお尻丸出しのブレザーが眠っているので、なかなか次の紺ブレには、乗り切れないのでしょうが、ゆったりと作られた80年代風ブレザーは、気分も新しくしてくれます。ワンサイズ大きめがポイント。

僕は、紺ブレに今シーズンは、ホワイトジーンズを合わせます。ネイビーホワイトの持つマリーン感覚がクール。コーディネートは特に難しくなく、足元を白のシューズを避けるくらいでしょうか。色合わせとしてはネイビーを意識して、グリーン系、ブルー系、などが相性もいいかと。

上着がゆったりとしているので、パンツも少しルーズなシルエットとなります。今まで20cm巾だった方は、22cmにするとか、一回り大きくします。遊びで、下の写真のように、ストレート・ワイドなパンツもお遊びで楽しいかと。

Beams Plus 有楽町店 / 鈴木さんの紺ブレ・コーディネート写真からですが、オフィシャルからタウン感覚まで素敵にコーディネートしていらっしゃいます。少し肩の落ちたルーズ・フィット、ボックス・シルエット・ブレザー。シャツ、ネクタイ、パンツ、シューズ、共にオーソドックスなチョイス、しかし組み合わせで個性を出しています。このようなスタイルですと、ビジネス・シーンでもアリではないでしょうか。パンツのカラー、シルエットなども、是非!参考にしてください。

@ikuzus_ijiat / @beams_plus_yurakucho

スエット・パーカーをインしたブレザー・スタイル、これでしたら、週末ブラの際にも決まります。ネクタイを外して、スエットシャツをインするというスタイルが今シーズン。

一転、ダーク・ボガードの紺ブレから。クレリック・シャツにドット・タイ、ホワイト・リネンのベスト、パナマ・ハットにホワイト・リネン・チーフ、まさに紺ブレ・エレガントの極み!

“ベニスに死す” より

最後に紺ブレにショーツを合わせたスタイル。70年代流行ったバミューダ・ショーツでのドレス・スタイル。

このように、紺ブレは、紳士スタイルから学生スタイルまで、エレガントからカジュアルまでの万能選手です。多くの引き出しが可能な紺ブレ!

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慶伊道彦 IVY STYLE 手引き / White Jeans で 80’s スタイル

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“ホワイト・ジーンズ” 60年代、アメリカでは若者に圧倒的な支持を得る。日本でもアイビーのカジュアル・スタイルには不可欠な存在。ブルー・ジーンズはいらないけどホワイト・ジーンズは必須アイテムという教育を、僕らは先輩から受けました。

MENS CLUB より引用
MENS CLUB / イラスト穂積和夫

僕らはアイビー黎明期、この映画を観てアイビー・スタイルなるものを知る。60年代 ”のっぽ物語” アイビーなど知らなかった時代、主演のアンソニー・パーキンスは一躍日本でもアイドル級人気スターとなる。ホワイト・ジーンズは、この映画で初めて観ました。長身のトニパキのなんてカッコいいパンツなんだろうと、それ以来虜になる。

“のっぽ物語” より

ホワイト・ジーンズは、その後、ブルー・ジーンズに取って代わられる。反戦運動やウエスタン・カジュアルが広まることが影響した。しかし80年代に入り、プレッピー・ブームが起こりアイビーの復権、ホワイト・ジーンズもまたカンバック。90年代の ”キレカジ” “フレンチ・アイビー” まで、その人気は続く。

ブルー・ジーンズと比べてもホワイト・ジーンズは、爽やか感が満載!曰く御坊ちゃま気分を与えてくれる。

MENS CLUB より引用

今シーズン、ホワイト・ジーンズが再びカンバック!(今のところ、僕の中ではですが)

昨シーズンは、チノパンが、久々に大ブレーク!そして、今シーズンは白パンツが続く。曰く綺麗めアイビー。コイツが何とまあ〜便利なシロモノで。ブレザーを羽織っても、ハリントン・ジャケットを羽織っても、はたまたクルーネック・セーターだけでも、ピタッとハマるんです。実にイージー。

白のワーク・パンツは、レギュラーフィットでもルーズフィットでも、気分でもって穿き替えても、スタイルは変わらず。足元は、シンプルなスニーカーがベスト。バランスで重くしたい場合は、ダーティー・バックスやデザート・ブーツでもカッコいいですね。

ホワイト・ジーンズは、”ベッドフォード・コード” や “カツラギ” 生地が多く、ブルー・ジーンズより少し薄め少し軽めがポイント。藍染の色落ち感を楽しむブルー・ジーンズと違い、あくまで白の洗いざらしを楽しむ。また馴染むことで、ジーンズも合わせているスニーカーも、段々と薄汚れてくるところも魅力。

さあ〜久々に白パンを楽しみましょう!

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慶伊道彦 IVY STYLE 映画 / “アニーホール” New Traditional Style

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ウディ・アレン映画の中でも、特に誰からも好かれる映画 “アニーホール” 勿論、皆さんも一度は観ていらっしゃるかと思います。数年前から、70年代後半のニューヨーク・スタイルに再度脚光が当たり始めました。ウディのゆったりとしたチノパンは、メンズショップの売れ筋No.1 となり、ヴィンテージのM-65 フィールド・ジャケットも相変わらずの人気です。

何度観ても飽きないこの映画のスタイルの魅力を伝えます。

オープニングの子供時代の家族の観察場面が楽しい。勿論厳格なユダヤ人家庭で、母親の口煩さにヘキヘキする日常。父親の仕事は、Bumper Carsといって遊園地にある乗り物の営業マン (遊園地で小型カーがドンドンぶつかるヤンチャなカー遊具、50年代人気があった) 大食卓で大勢の家族親戚がワイワイ話しながらのシーン、家はコニーアイランドのローラーコースターの下という面白い設定。ウディはこのネタを膨らませて、2017年公開の映画 ”女と男の観覧車”を作っています。

Bumper Cars 引用写真
“女と男の観覧車”より

この映画、なんと言ってもアニー役のダイアン・キートンの魅力爆発!写真のポロ・メンズ・スタイルはアニー・ルックとして大ブレークしましたが、それ以上に彼女の発する奇声や小悪魔的な仕草に魅入られてしまいます。この映画で、ダイアンは、自分のキャラとか演技力とかに目覚めたのではないでしょうか。その後の、”ミスター・グッドバーを探して” “インテリア” “マンハッタン” “レッズ” で次々と魅せてくれました。

この表情にやられました
二人ともDUNLOPなのですね

二人が親密になるアニーのアパート屋上のシーン、ニューヨークの屋上にこの様な簡単なテラス風なスペースがあり、住民たちは、ここでコミュニケーションします、ミニパーティ的な。特に、この映画の影響か80年代から90年代にかけて屋上に、オープンテラス的なカフェが数多く出現、日本で僕らが考えるデパートの屋上的とかではなく、手を加えてないそのままの古さを生かした屋上スペースで。

いい感じの二人、ここはホワイトで合わす

このシーン!ロブスターとの格闘シーンなのですが、実に愉快に演技しています。いや、演技すると言うより普段の二人の会話の延長上と思えます。この映画の公開時には実生活では別れているのですが、お互いリスペクトしているのでしょうね。

RIZZOLI ニューヨークの独自な品揃えで人気が高かった本屋さんでのシーン、チェック・シャツで二人はかぶってます。ダイアンは、メンズライクなジャケットとパンツで、ウディは、ワイドラペルの広いニュートラ・ジャケット、サイドベンドとなってます。70年代半ば頃は、ラルフ・ローレンPOLOスタイルの全盛期、オシャレなニューヨーカーの必需品となりました。素敵な本屋さんのRIZZOLIはソーホーに移って魅力が半減しましたが。

公園ベンチで通行人の品定めをしているシーン、通行人の一人に、あのカポーティ氏が実名で登場して驚きました。ウディのスタイル、茶のコール天ジャケットに細かいチェック・シャツ、トレードマークの色モノTシャツを覗かせています。

ロスアンジェルスでのパーティ・シーン、ポール・サイモンが音楽プロデューサー役で出演、ここでは、圧巻のダイアンのスーツ・スタイル、POLOスタイルのベージュ・スーツ、ツータック・パンツに、当時トレンド入りしたウォッチポケットが付くと言うオシャレぶり。ウディのニュートラ・ジャケットには、ステッチが入っていません。この頃、ブリティッシュ・スタイルへの傾斜を強めていたラルフは、ステッチを省いたジャケットも多く発表していました。

とはいえ、やはりアメトラにステッチは欠かせないかと。このシーンでは、ステッチ入りとエルボーパッチ、ウディらしい味わいが出ています。

ウディの同じブラウン系ジャケットの2つのシーン、一つは、カラーシャツにレジメンタル・タイ、そしてチェック・シャツにはトレードマークのTシャツ覗かせ。

70年代半ば頃から、この様にパンツ裾が広めとなる。純正アイビーからの脱皮。日本でも、ツータックウォッチポケット付きのパンツが大流行り。ベルトも太くなりバックルに凝る様になる。

ウディは、様々なチェック・シャツを魅せてくれる。その際、必ずシャツの第一ボタンを外して中のカラー・Tシャツを覗かせる。

このシーンも、二人の親密さをよく表しているかと。クリスマス・シーズンに一方は赤のタータンチェック・マフラー、相方は赤の入ったアーガイルチェック・ベストと。別れのシーンでこのスタイル合わせとは皮肉ですが。

ベトナム戦争反対運動が影響しているのかどうかわからないが、当時 M-65 フィールド・ジャケットをニューヨーカーがタウンスタイルで着る様になる。ウディも好きな様で他の映画でも着ている。右手のマクルーハン本人の登場には驚いた記憶がある。

よく映画に使われるシーンだが、ロングアイランドでしょうか。このシーンだけで、ロマンチックな気分を醸し出します。

番外ですが、”マンハッタン殺人ミステリー”より、”アニーホール”から16年後の映画ですが、実生活で別れた二人は、相変わらずの名コンビ!二人のベージュ色コーディネートが素敵でした。

ダイアン・キートンは、2000年代に入ってもいまだに素敵で、俳優としても第一線で活躍しています。ウディ・アレンは、ME TOO 運動で批判に晒されて自粛中。アマゾンプライムでレンタルできない作品もあるのが残念です。作品は作品!ウディ映画を楽しみたいです。

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